(ヴェルサイユノレキシ)
リュック・ブノワ 著/瀧川好庸、倉田 清 訳
パリ郊外に幾何学的な美を持ち込んだルイ王朝――王様にとって「家を建てる」とはどういうことなのか? 絢爛豪華な宮殿ができあがるまでを歴史的に正しく物語る「観光案内」の書。
(ハンガリー)
ヤーノシュ・サーヴァイ 著/南塚信吾、秋山晋吾 訳
バルトークやコダーイといった現代音楽家が民族の魂を調べにのせた国はブダペストなる中欧最大級の都市を擁する。「ヨーロッパの心臓」とも呼ばれるハンガリーの見方を濃縮した案内書。
(メキシコシ)
フランソワ・ウェイミュレール 著/染田秀藤、篠原愛人 訳
メキシコでは、インディオもスペイン人も、大自然の恵みを苛烈な戦いのなかで獲得してきた。本書は、メキシコの歴史を詳しく語り、ラテン・アメリカ的な心性を浮きぼりにした好著。
(コルシカトウ)
ジャニーヌ・レヌッチ 著/長谷川秀樹、渥美 史 訳
フランス領として地中海に孤絶する「最後の楽園」――コルシカ島の歴史的諸相をたどり、コルシカ人気質を解明する本書は、観光旅行を味わい深くしてくれる、コルシカ案内の決定版。
(センジカノアルザス・ロレーヌ)
ピエール・リグロ 著/宇京賴三 訳
1939~1945年、共産主義とナチズムに踏みにじられたフランスとドイツとの国境地帯を、豊富な資料をもとに臨場感あふれる文体で再現。教科書が教えない歴史へのアプローチ。
(レコンキスタノレキシ)
フィリップ・コンラ 著/有田忠郎 訳
八世紀初めから十五世紀末にかけて、イスラム教徒はイベリア半島を支配した。その奪還を目指した国土回復運動が「レコンキスタ」(スペイン語で「再征服」の意)と呼ばれる。本書は、中世スペインで繰り広げられた両教徒間の戦いについて、詳細な解説を加えている。図版多数収録。
(ヴェネツィアシ)
クリスチャン・ベック 著/仙北谷茅戸 訳
イタリア半島の付け根に位置する水の都――ヴェネツィアの歴史を、その起源から今日まで政治・経済・文化の諸相にたどる。芸術家たちをも魅惑してやまない都市へのオマージュ。
(トウナンアジアシ)
レイ・タン・コイ 著/石澤良昭 訳
諸国民の精神構造を分析し、村落の経済基盤の変遷を考察し、流動する東南アジア諸国に歴史的展望を与えた記念碑的名著に、最新の研究成果を反映させて、訳者補遺を収録した増補新版。
(スロヴェニア)
ジョルジュ・カステラン、アントニア・ベルナール 著/千田 善 訳
南スラヴ系民族国家のなかでも西欧の影響を色濃くとどめているスロヴェニア。本書は、その歴史・経済・文化を項目別に紹介する。「文学的民族」の国=スロヴェニア案内の決定版!
(クロアチア)
ジョルジュ・カステラン、ガブリエラ・ヴィダン 著/千田 善、湧口清隆 訳
ユーゴスラヴィアからの独立以降、ボスニアをめぐる民族紛争の鍵を握ったクロアチア。本書は、豊かな歴史的遺産を抱える国家の成立背景を解説する。クロアチア案内の決定版!