VI 語義
1 語義の配列順は,現代の用法を最重視し,一般的なものから特殊な語義へと配列した.
2 語義分類は I,II,III…,[1],[2],[3]…,1,2,3…,(1),(2),(3)…,の順とし,1,2,3…を多用した.
3 語義に対応する一定の連語表現のパターンを〈 〉で,語義区分内で特に強調したい連語表現を◆で示した.
例:
1)
perdre [...][他動詞]...
[2]〈~ qc + à, dans, sur + qc // ~ qc à + inf.〉
プラス記号で囲んで,3つの前置詞を取りうることを示し,// で区切って他の文型を取りうることを示した.
2)
fondé,ée [...][形容詞]...
[3]〈~ sur qc〉(資料,論理など)に基づいた.
qc の内容を( )内に示した.
3)
s'offrir [...][代名動詞]
[1]〈s'~ qc〉(自分のために)…を奮発する.
〈 〉で文型を明示することで,se が間接目的語であることを示した.
これら連語表現の訳文では,〔 〕は動詞の目的語などを示し,( )は前置詞の被制辞[支配部]を示す.前置詞は( )の外に訳出したが,この部分全体が省略可能である場合は,前置詞も含めて( )内に示した.
4 (( ))を用いて,((le ~)),((S~)),((名詞の前で))など用法を示した.
5 語義の補足説明は( )で示し,語の置換には [ ] を用いた.
6 同一の訳語が2つ以上の(専門)分野に適用されるとき,または細区分の語義のいずれにも適用される場合は,初めに共通の訳語を示し,異なる部分を
(1),
(2)…などで示した.
例:
nihilisme [ni-i-lism][男性名詞]ニヒリズム,虚無主義.
(1) 既存のいっさいの秩序や価値体系を否定する態度,…
(2) 歴史 19世紀後半ロシアのインテリゲンチャ層に広がり,…
(3) 哲学 実体の存在や認識の…
7 専門語義などに解説をつけるときはコロン( : )のあとに示した.