鏡の前で、ヘアの乱れや肌の調子をずっと気にしている。そんな男性が増えているという。少しナルシスティックにも映る光景だが、「清潔感」はモテるための必須条件。異性としての色気にもつながる。「美容」は女性だけのものじゃないと言わんばかりに、とことんこだわる男性たちが「綺麗男」である。命名したのはリクルートのビューティワールド総研。同社によれば、綺麗男は特に25~29歳に多いという。高校時代にカリスマ店員やギャル男がフィーチャーされていた世代で、自然と美意識が高まっていったと考えられる。
 綺麗男にとって化粧水やリップクリームは日常的なアイテム。ヒゲ剃りもていねいだ。キレイでいる理由は自己満足だけではなく、仕事先や仲間に悪い印象を与えたくないという気持ちも強いとのこと。綺麗男まで行かずとも、洗顔料ぐらいならなんとなく使っている男性も多いだろう。清潔でいることも、現代ではコミュニケーションに欠かせない要素のひとつなのだ。

 

   

旬wordウォッチ / 結城靖高   


結城靖高(ゆうき・やすたか)
火曜・木曜「旬Wordウォッチ」担当。STUDIO BEANS代表。出版社勤務を経て独立。新語・流行語の紹介からトリビアネタまで幅広い執筆活動を行う。雑誌・書籍の編集もフィールドの一つ。クイズ・パズルプランナーとしては、様々なプロジェクトに企画段階から参加。テレビ番組やソーシャルゲームにも作品を提供している。『書けそうで書けない小学校の漢字』(永岡書店)など著書・編著多数。
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