コトバJapan! ゴメスの日曜俗語館 の 記事一覧


 人気VOCALOID(ボーカロイド。略:ボカロ)曲の替え歌で学べる「CD付きの中学生向け学習参考書シリーズ」のこと(学研プラス刊)。

 昨年4月に発売された『MUSIC STUDY PROJECT ボカロで覚える 中学歴史』『同理科』の累計発行部数は、発売1か月で10万部を超え、今年2月にも英単語や数学バージョンの“続編”が発売予定、教育業界では異例の大ヒットを飛ばしているらしい。

 初音ミクが日本の通史を歌う「千本桜」や鏡音レンが気象・天気の変化を歌う「厨病理科ボーイ」など要点をおさえたボカロ曲とともに、テキストでしっかり学習できる。編集部には「こんなの待ってました!」「ボカロ曲ですんなり頭に入ってくるので、教科書で勉強するより100倍楽しい!」……などの声が中学生から多く届いているようで、「勉強に遊び要素を取り入れることによって、つらさをちょっとでも紛らわせ、得した気分になりたい」といった思春期特有の“サボりグセ”につけ込んだ、まことに秀逸な企画だと言えよう(※なお、この“サボりグセ”は筆者が原稿を極力喫茶店で書くことによって、「ティータイム中に原稿が一本あがっちゃってラッキー!」と、ほのかな幸福感に浸るメンタルと酷似している)。

 ただ、耳に残りやすいシンプルめな音楽に乗っけての記憶術はそれなりに高い効果を見込めるのもたしかであり、昨今流行った身近な曲を使用するなら、ピコ太郎の「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」あたりが有効かと思われる。約1分も使って、3つくらいのことしか覚えられないのが唯一の欠点ではあるが……?
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス   



 「ホッチキス針は古紙の再生紙工程で支障ありません」と、針が入った箱の裏面に書かれたこの一文が、ツイッター上で「取らなくてもよかったんか…」「ショックすぎて言葉を失いました」……などと注目を集めている。

 ホッチキス本体や針の大手メーカー『マックス』(東京都中央区)のIR・広報セクションの担当者は、こう説明する。

 「ホッチキス針程度の金属であれば、古紙再生の過程において支障がないのですが、当時実施したアンケートによると、約8割の方が『ホッチキス針は古紙再生の過程で支障がないことを知らない』という結果が出ました。針を外す手間がかかることが原因で廃棄されていた書類などの紙資源がリサイクルに回ることによって、古紙再生が促進されることを期待して、メッセージを記載しました」(※ただし、製紙会社側は「そのままでも問題ありませんが、できるかぎり外していただいたほうがありがたいです」と回答)

 ちなみに、裏面の記載を始めたのは、なんと! 2001年9月1日出荷分からであるらしく、筆者個人としては「ホッチキスの針を外さなくてもよい」こと自体より、ネットによって情報が氾濫しまくるこの21世紀に、こういったわりと日常生活に必需的なメッセージが、じつに15年間以上ものあいだ世間の目からほぼほったらかし状態になっていたという事実に、むしろ驚愕してしまった。埋もれたまんまじゃいけないのはわかっちゃいるけど、まるで砂漠に落としたダイヤモンドを奇跡的に発見した気分、なんとなくネットに勝利したような爽快感を味わっているのは、はたして筆者だけだろうか? 別に筆者がなにかをしたわけではないのだが……(笑)。
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス   



 女子大生のあいだで最近「理想」とされているらしい男子のこと。とりあえずはどういう男子を指すのか、チェック項目を見てみたい。

【外見編】
・とにかく清潔
・肌は(ゆでたまごのように)つるつるで色白(「塩顔」だとベター)
・スキンケアは当然。パックもあり
・ファッションは清潔感がありシンプル

【内面編】
・初対面は人見知りで“カタい”
・仲良くなり“殻”が取れると優しい
・(栄養価の高いゆでたまごのように)知識が豊富
・(ゆでたまごの黄身のように)自分の芯がある
・(毎日食べても飽きないゆでたまごのように)派手ではない

 いかがだろう? 一昔前に流行った「ロールキャベツ男子(見た目は草食系なのに性格はバリバリ肉食系な男子のこと)」とかは、上手く例えるなぁ……と、思わず感心したものだが、正直この「ゆでたまご男子」に関しては、けっこう無理やりなこじつけ要素が多すぎる印象が拭えない。「つるつるの色白で塩顔(塩をかけて食べるだけに)」のくだりは、まだ比較的しっくりくるが、「内面編」に凸入したあたりから相当怪しくなってくる。この「理想の男子の内面」、あまりに最大公約数すぎやしないか?「知識が乏しくて自分の芯がない」男子のことを好きな女子なんて、まず絶対に100%いないだろ!

 「~男子(または女子)」も、ここ数年の供給過多で、さすがに飽和状態となりつつあるようだ。もう、そろそろ“打ち止め”でかまわないのではないか?
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス