コトバJapan! ゴメスの日曜俗語館 の 記事一覧


 いきなり電話をしてくる人のことを指す、揶揄の意味を込めた言葉。話題となったきっかけは4月9日、『はてな匿名ダイアリー』に投稿された“電話をめぐる批判”……なのだそう。

 当投稿者は「不在着信だけを残す人」や「いきなり電話してくる人」を「電話野郎」と罵倒。「電話はリアルタイムでの応答が必要となるため、相手の時間を奪う行為、相手の時間や行動を拘束・制限する行為」「用があるならまずメールかLINE、チャットで要件を言ってほしい」……というのがその理由で、突然の電話を「失礼だし非常識」と言い放つ。

 さらには、「電話は何も残らない」として、ビジネスシーンで重要な記録を残させないことも問題視。「電話野郎は仕事ができない」とまで決めつけている……らしい。

 こう指摘されると、筆者はまぎれもない生粋の「電話野郎」で、最初はメールでやり取りしていても、そのキャッチボールの距離が狭まってきたら(=文面が徐々に短くなり、メールの送受信が慌ただしくなりはじめてきたら)面倒臭くなって、つい先方に電話をかけてしまう。

 ビジネスシーン上での「電話の大きなデメリット」として「重要な記録を残せないこと」は、昔から言われていることだが、

・今この瞬間に判断を仰がなければいけないとき
・相手の「言葉」ではなく、しゃべり口調や声のトーンで反応のニュアンスを掴みたいとき

……など、電話のほうが機能的に優れている面は、まだまだなくはない……と思うものの、近い将来、今この瞬間に判断を仰がなければいけなかったり、しゃべり口調や声のトーンで反応のニュアンスを掴むような仕事ぶりさえが「ダメ人間」のレッテルを貼られる時代となってしまうのかもしれない。

 筆者のように「スマホやパソコンで文字を打つ速度が遅いから……」なんて言い訳は、もはや通用しないのだ。仕事できなくてすいません……。
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス   



 京都市動物園内で飼育している十数羽のフンボルトペンギンのなかで、いつも群れから離れている一羽のメスのペンギン「ナンテン」(※平成19年生まれの10歳。人間に例えると20代後半の適齢期?)がネット上で

 「大学生の頃のワイかな」
 「同じぼっち同士仲良くなれそう」
 「親近感わいた」

……などと話題を集め、次第にこう呼ばれるようになった。

 天王寺動物園から来園したペンギンで、新しい環境に馴染めないらしく、一羽っきりで壁に向かって立っていることが多いのだという。

 ただし、当園の飼育員さんの談話によると、「別に仲間はずれにされているわけではなく、ただ群れないだけ。仲間とエサを食べたり、一緒に泳ぐこともあるそうで、“群れ”と“ぼっち”をきちんと使い分けている」のだそう。

 ネット社会の波が押し寄せ、生身のコミュニケーションを苦手とする(おもに)若い世代が急増しつつある昨今、ナンテンちゃんの仙人的とさえ言える孤高な立ち居振る舞い、最低限の集団生活だけは自然にこなせる繊細なバランス感覚が、人間からすれば「共感」どころか「お手本」となっているのかもしれない。

 ちなみに筆者はつい先日、関西に帰省した際、京都市動物園にも立ち寄ったのだが、残念ながら“ソレっぽい”ペンギンは確認することができなかった。おそらく、稀とされている「気まぐれな群れ(集団生活)タイム」の最中だったのだろう……?
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス   



 女子中高生をはじめとする、SNSを利用する若い女性たちのあいだで只今大流行しているポーズのこと。両手の親指と人差し指で矢印をつくり、泣いている顔文字「(T_T)」のような形にする。発祥は、Youtube視聴回数で「ピコ太郎超え」を誇る韓国の9人組女性グループ『TWICE(トゥワイス)』で、彼女たちの楽曲「TT」の振り付けの中に、このポーズが存在する……らしい。

 次から次へと写メに収める自分の可愛らしさをアピールするポーズを、躍起となってあちらこちらから引っ張ってくる女子中高生だが、このポーズの手つきは、中指を立てて内側に90度入れたら「フレミングの法則」のソレにも酷似するので、ついでに“理科の勉強”もしてもらえたら幸いである。

 ちなみに、韓国の女性グループは、日本のアイドルグループと比べ、かならず“可愛さ”だけじゃなく“セクシーさ”も加味されていると感じるのは筆者だけであろうか? 「脱カマトト」ゆえ、下手なことをすればすぐ叩かれてしまいがちなSNS上においても、女性が安心して真似しやすいのだろう。逆に言えば、ここらあたりに「日本のアイドルグループからは女性にウケるポーズが生まれない」要因が潜んでいるのかもしれない。

 TWICEはまだ日本デビューを果たしていない(編集部注:2017年6月下旬にはアルバム『#TWICE』で日本デビュー予定)と聞くが、いずれにせよ『少女時代』や『KARA』以来、なりを潜めている“韓流女性アイドルブーム”再来の兆しがプンプンと漂ってくるムーブメントである。
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス