スーツを着ないストリートっぽいファッションで、お酒ではなくスイーツやお茶を好み、合コンみたいな雰囲気で接客する、最近「進化形」として歌舞伎町界隈で持てはやされているホストのことをこう呼ぶ。

　日本のホストクラブの歴史を世代別に分けると、『愛』グループを代表とする内山田洋とクールファイブ的なダンディー系の第一世代、カリスマホスト頼朝などを代表とする第一世代に少々カジュアルさをミックスした（成熟期の）マッチ系の第二世代、カジュアルを前面に押し出したKAT-TUN（カトゥーン）以降のジャニーズ系の第三世代に続く「第四世代」に、ネオホストは該当する。

　慢性的な不景気や、風営法による過酷な締め付けなどによって、一回の来店で数百万（円）を落としていく上客が激減しているため、客層の裾野を広げ、一人ひとりから細かく稼ぐしか道が残されていないという、ここ数年の切実なホストクラブ事情を背景とする必然的……というか、やむを得ない接客スタイルの方向転換、と見る向きもある。

　比較的草食系な洋服を着こなしているケースが多いが、エモノ（お金）を狙うハイエナのようなギラギラした肉食系の目つきとの微妙なパラドックス感は払拭しきれず、そのミスマッチの解消が今後の課題かと思われる。