ベッキーみたいな女性のことをここ最近はこう呼ぶらしい(男性なら「ベキ夫(男)」)。もっともベッキー本人が「べき子」とも称している(公式サイトは「べき子製鉄所」)。しかしここでの話題はあくまでも「ベキ子」なのである。

 では「ベッキーみたいな女性」とは、具体的にはどういう女性のことを指すのかと言えば、一般的にはベッキーと「ゲスの極み乙女。」川谷絵音(かわたに・えのん)による不倫騒動から、「パブリックな場での品行方正・清廉潔白・天真爛漫なイメージとは真逆の腹黒い内面を持つ子」のことを指していると思われるが、今回の一連の報道によって、ベッキーに抱く印象は人さまざまだったりするので、「ベキ子」の“正解”もまた複数にわたっているのが現状である。

 たとえば「じつは恋愛経験が乏しくて、一度惚れてしまえば周囲が見えなくなる子」という解釈もあれば、「しっかりしてそうに見えて、じつはダメンズに引っ掛かりやすい子」という解釈もあり、さらには「一瞬で天国から地獄に突き落とされた悲劇のヒロイン」や「とにかく打たれ強い子」や「長嶋茂雄張りのヘンな外来語を多用する子」などを「ベキ子」と呼ぶ向きもある。

 いずれにせよ、世間のベッキー叩きもさすがにお腹いっぱいで、「もうこれくらいでいいんじゃない?」クラスの表面張力段階に達している気がしなくもないので、週刊文春サンもそろそろ許してあげて、もっとアマリだとかノノムラ叩きに専念していただきたいものだ。
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス   


山田ゴメス(やまだ・ごめす)
日曜日「ゴメスの日曜俗語館」を担当。大阪府生まれ。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、漫画原作まで、記名・無記名を問わず幅広く精通するマルチライター。『現代用語の基礎知識』2005年版では「おとなの現代用語」項目、2007年版では「生活スタイル事典」項目一部を担当。現在「日刊SPA!」「All About」の連載やバラエティ番組『解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ)の相談員で活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など。趣味は草野球と阪神タイガース。
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