金融サービスと情報技術(IT)を融合した「フィンテック」(FinTech)が金融界に大きな変革をもたらしている。

 フィンテックは、造語である。ファイナンス(金融,Finance)とテクノロジー(Technology)を組み合わせたものだ。パソコンやスマートフォン、タブレット、さらにはビッグデータ、人工知能(AI)などを活用した、これまでにない「新しい金融サービス」と位置付けられている。決済などが手元のスマホなどで簡単にできるとなれば、利用者の利便性は大きくアップするのは言うまでもない。

 身近なもので言えば、コンビニなどで、電子マネーやスマートフォンを使った電子決済を利用している人も少なくないだろう。ネット上の仮想通貨「ビットコイン」もそうだ。事業の資金調達を、インターネットを通じて募るクラウドファンディングもその一つだ。資産運用をAIが相談に乗るサービスもある。
 
 フィンテックへは、金融やIT業界はもちろん、流通や運送、製造業など様々な異業種も参入、提携しようとしている。当然、日銀も動いている。2016年8月、日銀の黒田東彦(はるひこ)総裁はフォーラムでこう語った。

「情報技術の進歩は、金融活動全般に影響を及ぼす。将来的に自ら(日銀)の業務にフィンテックを活用する可能性も含め、調査研究を進める必要がある」──日銀の業務にフィンテックを取り入れる考えを示したということだ。 
 
 政府も顧客保護などの観点から、必要な法整備をしなくてはならない。
   

   

マンデー政経塾 / 板津久作   


板津久作(いたづ・きゅうさく)
月曜日「マンデー政経塾」担当。政治ジャーナリスト。永田町取材歴は20年。ただいま、糖質制限ダイエットに挑戦中。
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