ニッポン書物遺産
ジャパンナレッジに収録された、数々の名事典、辞書、叢書……。それぞれにいまに息づく歴史があり、さまざまな物語がある。
世界に誇るあの本を、もっと近くに感じてほしいから、作り手たちのことばをおくります。
知識の泉トップへ

日本のいまを見つめつづける「生きている百科事典」

日本大百科全書(ニッポニカ) episode.4

日本大百科全書(ニッポニカ) episode.4

ジャパンナレッジのサービスが開始されたのは、2001年4月のこと。その開始当初から、根幹を成す「知識源」としてあるのが、『日本大百科全書』――通称『ニッポニカ』だ。見出し項目約14万、総文字数7600万余字を誇る、日本を代表する百科事典である。
実は、『ニッポニカ』の特長はその規模にだけあるのではない。日々、改訂や新規立項作業が行なわれ、当ジャパンナレッジでも、月1回のペースで更新されているのだ。まさに“生きている百科事典”といえよう。 『ニッポニカ』の現在・過去・未来を6回に分けてお届けする。

2017年11月16日(木)更新

構成・文/角山祥道 写真/五十嵐美弥


書物データ

21世紀まであと17年という1984(昭和59)年。国際化時代から国際時代へ突入したといわれたころ、日本を代表する百科事典『日本大百科全書』、通称『ニッポニカ』が生まれた。以後5年の歳月をかけ、全25巻(うち索引巻1)が小学館から刊行(補巻は94年刊行)された。
見出し項目は約14万、総索引語約50万。そして総文字数は7600万余字とその情報量たるや膨大で、発刊のことばにも「おそらく世界でもっとも情報量の多いものかと思います」と言及されている。項目は社会科学、自然科学、人文科学、レジャーからライフスタイルの分野に至るまで幅広く収録。7000名を超える執筆陣、そして読者の理解を助ける5万点以上の図版も『ニッポニカ』の特長である。
96年ソニーと小学館により電子ブック化されて以降、CD-ROM版、DVD版も発売。現在はジャパンナレッジなどのウェブサイトでも閲覧できるようになったため、定期的な情報更新・改訂作業が行なわれている。「これからの世界における人間性の喪失とか分裂とかいう危機を救い、人間の幸福をつかみとっていくうえで、真に役立つものでありたい」という発刊当初の思いをいまもなお受け継いでいる。


バックナンバー
日本国語大辞典
50万項目、用例総数100万例を誇る、日本最大級の辞典『日本国語大辞典』、通称『日国』だ。
この辞典の第一版が構想されたのは、1961年のこと。
第二版完結は2001年。現在、私たちが手に取っている、あるいはジャパ....  » 続きを読む


日本歴史地名大系
『日本歴史地名大系』(平凡社刊)。歴史地名事典の決定版といって間違いないだろう。
1県1冊を基本に、四半世紀をかけて全50巻(計51冊)を完結させた。ひとつのシリーズに25年の歳月をかけるなど、今の出版業界では考えられない偉業....  » 続きを読む


新編 日本古典文学全集
万葉集、古今和歌集、源氏物語、平家物語……。綿々と読み継がれてきた「古典」は、日本が世界に誇りうる"文化"といって間違いないだろう。
1970年に刊行が開始された『日本古典文学全集』全51巻(小学館)。そしてその跡を継いで19....  » 続きを読む


大辞泉
1995年に、3冊目の本格的中型国語辞典として誕生した、『大辞泉』。今や、iPhoneの人気アプリとしても認知されるなど、新しいデジタル辞書として、評価を高めている。
『デジタル大辞泉』の大きな特長は、年3回という、他の辞書の....  » 続きを読む


国史大辞典
日本史を学ぶ人にとって、この辞典を知らない、という人はいないだろう。多くの歴史愛好家たちを唸らせてきた、『国史大辞典』全15巻(全17冊)だ。1965年に編集がスタートし、32年かけて完結した日本史の大辞典。出版界でも希有なこの大事業は、吉....  » 続きを読む


世界文学大事典
“欧米文学に偏重することのない全地球規模の、世界に類のない「文学事典」を作る”。こんな熱い思いで1982年に企画がスタートした『世界文学大事典』。それから10余年の歳月を経て、1996年に誕生した同事典は、まさに「世界に類のない」ものだった....  » 続きを読む


江戸名所図会
2011年5月27日、ジャパンナレッジのOneLookコンテンツに加わった「江戸名所図会」。
この「江戸名所図会」は、親子三代、50年近い歳月をかけて完成させた、江戸の絵入り地誌である。江戸および近郊の歴史、風俗、地誌が、文章....  » 続きを読む


文庫クセジュ
もとをたどれば、1751年の『百科全書』に端を発し、第二次大戦下の1941年にフランスで発行が始まった『クセジュ』。日本では戦後間もない1951年に紹介された。手に取りやすい新書版というカタチで、私たちの手元に届けられたフランスの多様な“知....  » 続きを読む



日本方言大辞典
近世から現代の1000点を超える方言資料の中から語彙を採録し、北海道から沖縄に至る全国の方言を集大成した『日本方言大辞典』。1989年に上梓されたこの辞書は、総項目数は約20万という日本最大級の方言辞典である。そして2016年6月21日、ジャパンナレッジでの公開が....  » 続きを読む


日本大百科全書(ニッポニカ)
ジャパンナレッジのサービスが開始されたのは、2001年4月のこと。その開始当初から、根幹を成す「知識源」としてあるのが、『日本大百科全書』――通称『ニッポニカ』だ。見出し項目約14万、総索引語約50万という膨大な知識の集大成である『ニッポニカ』は....  » 続きを読む


ジャパンナレッジへ