ジャパンナレッジに収録された、数々の名事典、辞書、叢書……。それぞれにいまに息づく歴史があり、さまざまな物語がある。世界に誇るあの本を、もっと近くに感じてほしいから、作り手たちのことばをおくります。
50万項目、用例総数100万例を誇る、日本最大級の辞典『日本国語大辞典』、通称『日国』だ。
この辞典の第一版が構想されたのは、1961年のこと。
第二版完結は2001年。現在、私たちが手に取っている、あるいはジャパンナレッジで検索している〈日国〉は、40年の長きにわたった編集の成果ともいえる。
では、日国とはどんな辞書なのだろうか。その誕生のいきさつと、今後とは?
編集委員・松井栄一さんと、第二版編集長の佐藤宏さんの、日国をめぐるクロストークを4回にわたってお届けする。
"国語辞典の最高峰"といわれる、国語辞典のうちでも収録語数および用例数が最も多く、ことばの意味・用法等の解説も詳細な総合辞典。
1972年~76年に刊行した初版は45万項目、75万用例で、日本語研究には欠かせないものとなった。そして初版の企画以来40年を経た、新たな世紀を迎えて間もない2000年~01年には第二版が刊行され、50万項目、100万用例を収録した大改訂版となった。また2005年~06年には第二版が凝縮された『精選版 日本国語大辞典』(全3巻)も出版されている。
国文学・国語学者にとどまらず、歴史・仏教・漢籍・民俗などの各界の権威、社会科学、自然科学の研究者など3000人以上の識者の協力のもと、作りあげられた『日国』。まさに日本が世界に誇る文化遺産といえる。
ジャパンナレッジは約1900冊以上(総額850万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題のインターネット辞書・事典サイト。
日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
(2024年5月時点)