第32回
「小春日和」はいつのことをいうのか?
2010年11月08日
先日、エフエム東京のシナプスという昼の番組で、1日1語ずつことばを取り上げ、その語にまつわる話をする機会があった。その中で、今の季節にふさわしいことばと考えて「小春日和」を紹介したのだが、番組をお聞きになった方や、番組スタッフから、秋のことをいうことばだとは知らなかったという感想を頂戴した。
「小春」という語は、 冬の初めの春に似て温暖な気候のことをいい、 それが転じて陰暦10月(新暦だと11月)の異称となる。『徒然草』には「十月は小春の天気」という一文がある。
「小春(日和)」がいつの季節かわからなくなってしまった人は、山口百恵さんの「秋桜(コスモス)」という歌を思い出すとよいであろう。この歌のサビの部分の歌詞に「小春日和」が出てくるので(歌えないのが残念だが)、コスモスの咲くころだと考えればわかりやすい。
ちなみに、似たような意味の語がアメリカ英語にもある。Indian summer(インディアンサマー)といい、やはり秋の終わりのころの、 季節はずれの暖かな日のことをいうようだ。 ただし、日本語と違ってこの語には人生の晩年の平安な日々のことをいう意味もあるらしい。
「小春」という語は、 冬の初めの春に似て温暖な気候のことをいい、 それが転じて陰暦10月(新暦だと11月)の異称となる。『徒然草』には「十月は小春の天気」という一文がある。
「小春(日和)」がいつの季節かわからなくなってしまった人は、山口百恵さんの「秋桜(コスモス)」という歌を思い出すとよいであろう。この歌のサビの部分の歌詞に「小春日和」が出てくるので(歌えないのが残念だが)、コスモスの咲くころだと考えればわかりやすい。
ちなみに、似たような意味の語がアメリカ英語にもある。Indian summer(インディアンサマー)といい、やはり秋の終わりのころの、 季節はずれの暖かな日のことをいうようだ。 ただし、日本語と違ってこの語には人生の晩年の平安な日々のことをいう意味もあるらしい。
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