日本語、どうでしょう?~知れば楽しくなることばのお話~

辞書編集者を悩ます日本語とはなにか?──『日本国語大辞典』など37年国語辞典ひとすじの辞書編集者がおくる、とっておきのことばのお話。


 バラエティ番組の中のクイズの答えに納得できないとひどくお怒りの方から、編集部にお電話があった。その番組は大阪の放送局のものなのでもちろん筆者は見ていなかったのだが、「旅客機」を何と読むかという質問の答えとして、「リョカクキ」は○で、「リョカッキ」は×としていたのだそうだ。その方は、自分は「リョカッキ」も正しいと思うので、放送局に「リョカッキ」を×にするのはおかしいという電話をしたらしい。ところが

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 皆さんは「頭蓋骨」を何て読んでいるだろうか。大方は、何を言っているんだ、「ズガイコツ」に決まっているではないか、とおっしゃるに違いない。
 だが、お近くに国語辞典があったらぜひ引いてみていただきたい。実は、すべての国語辞典が「ズガイコツ」を本項目にしているわけではないのである。「頭」を「トウ」と読んで、「トウガイコツ」を本項目として解説しているものも少なくないのである。
 お

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第182回
 

 第141回で文字にだまされてはいけないことばとして「破天荒」について書いたが、「噴飯もの」も同様のことばなのかもしれない。
 先頃発表された文化庁の平成24(2012)年度の「国語に関する世論調査」によると、「彼の発言は噴飯ものだ」というときの「噴飯もの」を、本来無

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 第179回で「右開き」「左開き」について書いたが、「右回り」「左回り」もどちらの方向に回転するのか迷う人が多いことばかもしれない。
 「右回り」は、アナログ時計の針と同じ方向に回る回り方であり、「左回り」はアナログ時計と反対方向に回る回り方である。そのようなことから、「右回り」を「時計回り」、「左回り」を「反時計回り」ということもある
 アナログ時計がなぜ「右回り」になったの

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第180回
 

 ふだん何気なく使っていることばの中には、職場で使うのはちょっと、と多くの人が感じていることばが結構あるようだ。少し前にgooのランキングで、そういったことばが紹介されていた。それによると、
1位:うざっ
2位:つーか~
3位:は!?
だそうである。

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