都道府県および京都市凡例
東京都の凡例
- 東京都はかつての江戸城下(御府内)、武蔵国南部にあたる豊島・荏原・多摩の三郡と足立郡・葛飾郡・新座郡・入間郡の各一部、伊豆国に属していた伊豆諸島および小笠原諸島からなる。各郡・支庁・市・区・町・村の配列は歴史的・地理的関連性を考慮し、23区部、旧三多摩地域、伊豆諸島・小笠原諸島の順とした。23区部は江戸城下に含まれた地域が区域の全域、あるいは過半を占める千代田・中央・港・新宿・文京・台東・墨田・江東の8区を千代田区から江戸城を中心に時計回りに配列し、この8区の外縁部にあたる残りの15区もおおむね時計回りに配列した。旧三多摩地域は旧北多摩郡域・同南多摩郡域・西多摩郡域・旧西多摩郡域の順とし、伊豆諸島・小笠原諸島は北から南へ各支庁を配列した。
- 江戸城下の町地の町名項目とその表記は、「御府内備考」を基準とし、文政町方書上・安永3年小間附町鑑や各種の町鑑・絵図類などを参考に最も妥当と思われるものを選んだ。江戸時代には正式な町名がなく、明治維新後に正式な町名が付せられた江戸城下の武家地・寺社地の町名項目は、「東京区分町鑑」「東京府志料」を基準とし、己巳布令などを参考とした。町名の読み方は、各種の町鑑・絵図・地誌類、駅逓寮編地名字引、各区史などを参考にしつつ、現地の慣行も取入れた。
- 近世村名項目とその表記は天保郷帳を基準とし、各種の郷帳類や「風土記稿」などを参考にし、最も妥当と思われるものを選んだ。村名の読み方は「風土記稿」などを参考にしつつ、現地の慣行を優先させた。
- 地名の異記・異訓は本文中に記した。近世の村名・町名の読み方と現行行政地名(おもに2002年4月1日発行の「国土行政区画総覧」に依拠)の読み方とが異なる場合は、項目名と[現]表示の双方に振仮名を付した。
- 現行の郡・支庁・市・区・町・村名のなかには振仮名を省略したものがある。また著名な海名・島名や広域名称などには振仮名を付さなかった。
- 本文中で使用した史料は「東京都古代中世古文書金石文集成」や公刊の各叢書類・各市町村史類および個別の刊行物などによったが、文書名称および集合文書名・所蔵先については統一などのため適宜簡略化するなど変更を施した場合がある。
- 本文中で使用した史料のうち、略称を用いたものや重要なもの、頻出するものは文献解題で取上げた。また成立年や所蔵先を省略し、文献解題に譲ったものもある。
- 現存寺社の名称(表記)・宗派は、「東京都宗教法人名簿」(平成12年版)によったが、適宜現状に合せた場合もある。