都道府県および京都市凡例
沖縄県の凡例
- 沖縄県は明治12年に日本国に併合されるまでは琉球国として存在し(同5年以降は琉球藩)、沖縄諸島に相当する沖縄島、先島諸島(宮古諸島・八重山諸島)に相当する両先島に分れていた。現行市町村の配列は歴史的・地理的関連性を考慮し、沖縄島を南から北に進み、続いて沖縄島の周辺島嶼、宮古諸島、八重山諸島の順とし、最後に沖縄島の東方海上にあり琉球国の版図外であった大東諸島を配した。
- 近世の間切項目・村項目は絵図郷村帳を立項の基準とし、「琉球国由来記」「琉球国旧記」、1880年の県統計概表などを参考にした。
- 項目や本文中の地名等に付した振仮名は、自治体名や行政上の字・町名および寺社名などを除いて地元のよび方(方音)を採用し、自然地名・考古項目は適宜現状に合せた。振仮名には音引、「」(舌先母音)も使用した。項目の振仮名に拗促音など小字表記を含む場合は、当該項目中において片仮名でその表記を紹介した。沖縄県の地名のよび方は難しい問題をはらんでおり、本大系が採用した振仮名および表記は固定的なものではない。なお琉球方言の発音や表記については、総論の「琉球方言と地名」を参照されたい。
- 近世の村名項目に付した[現]の振仮名は「国土行政区画総覧」に依拠した。地名の異記・異訓は本文中に記した。
- 現行の郡・市・町・村名のなかには振仮名を省略したものがある。また著名な島名や広域名称などには振仮名を付さなかった。
- 年号は、明治12年まではおもに中国暦・和暦および琉球国王の在位年を適宜使用し、西暦を括弧内に補った。同13年以後は西暦を優先し、和暦を括弧内に示した。
- 本文中で使用した史料は公刊の各叢書類や県史、各市町村史類および個別の刊行物などによったが、文書名称および集合文書名・所蔵先については統一などのため適宜簡略化するなど変更を施した場合がある。
- 本文中で使用した史料のうち、略称を用いたものや重要なもの、頻出するものは文献解題で取上げた。また成立年や所蔵先を省略し、文献解題に譲ったものもある。
- 現存寺社の名称(表記)・宗派は平成13年8月段階の宗教法人名簿によったが、適宜現状に合せた場合もある。