都道府県および京都市凡例
長野県の凡例
- 本県に項目として収録した歴史地名は「日本歴史地名大系」長野県編集委員会の選定による。なお、考古学・民俗学の分野でも別に会合を組織し、項目あるいは事項の選定を行った。また、このほかに多くの方々の協力を得た。
- 長野県は現在(書籍刊行時)、16郡・17市・105町村からなる。郡の配列は長野県の慣例に従い、南佐久郡から始めて下水内部で結んだ。市の配列はそれぞれの旧所属郡の後に配列した。ただし、佐久市・更埴市・長野市・飯山市など複数の旧郡からなる市については、この限りではない。現町村の配列は当該郡内における地域的関連を考慮して配列した。近世の町村も当該現市町村内における地域的関連を考慮して配列した。なお佐久・上田・長野・松本の各市では、たとえば中込地区(佐久市)のように当該市域内における地域呼称を見出しで立項し、この地域ごとに諸項目をまとめた。
- 項目名の下の[現]は現在の所在地名である。住居表示名・大字名を主とするが、必要に応じ通称地名を採用した場合もある。
- 歴史地名の読み方は、現在その土地で通用の読み方に従った。本文中の読みは、伺去真光寺のように寺院ではなく集落名であるものは最後まで読みを付した。高峰寺は寺院であり、集落名ではないので「寺」に読みを付さなかった。
- 史料の表示は、おおむね次のように示した。「 」は地誌・紀行・日記などの文献に付し、丸山史料・真田家文書・市河文書のような集合文書名には使用しなかった。ただし一枚文書で「覚」「控」のように固有の名称をもたないものや「御吟味ニ付以書付奉願上候御事」のように本文との関係で紛らわしいものにも「 」を付した。( )は、未租税皆済目録(畠山千尋氏蔵)あるいは(「松原神社文書」畠山理輔氏蔵)のようにして使った。
- 諏訪大社上社・諏訪大社下社の造宮関係史料は信濃国における中世の豪族の消長をうかがい知るに得がたい史料であるため長野県では全県を通じて利用されている。なお造宮関係史料は信濃史料・新編信濃史料叢書・諏訪史料叢書などにみられるので、所蔵者名および所収文書名を特に記さなかった。