都道府県および京都市凡例
宮崎県の凡例
- 宮崎県はかつての日向国5郡（諸県郡の一部は現鹿児島県に所属）と肥後国球磨郡米良山からなる。各郡・市・町・村はおおむね県の北部から南部へと配列し、歴史的・地理的関連性を考慮した。
- 近世村名項目とその表記は、鹿児島藩領以外の村は天保郷帳を基準とし、各種の郷帳類などを参考にして最も妥当と判断されるものを選んだ。鹿児島藩領の村は「三州御治世要覧」「薩藩政要録」など鹿児島藩内部の史料類によった。延岡・飫肥の2城下町や都城の町名項目とその表記は絵図類・地誌類によった。町・村名の読み方は郷帳類・絵図類、「日向地誌」などを参考にしつつ現地の慣行を優先させた。
- 地名の異記・異訓は本文中に記した。近世の村名・町名の読み方と現行行政地名の読み方が明らかに異なる場合は、項目名と［現］表示の双方に振仮名を付した。
- 鹿児島藩領の郷・村項目のうち「三州御治世要覧」によって示した村高（内高）などの数値は、同書巻36の御分国之巻によった。時期は延享年間とされる。
- 現行の郡・市・町・村名のなかには振仮名を省略したものがある。また著名な山・川などには振仮名を付さなかった。
- 本文中で使用した史料の多くは「宮崎県史」「鹿児島県史料」や県下各市町村史などに翻刻されており、その文書名称および所蔵先については、原則としてこれらによったが、適宜簡略化したもの、変更したもの、新たに内容に即した名称を付したものなどがある。
- 本文中で使用した史料のうち略称を用いたものや重要なもの、頻出するものは文献解題に取上げた。また成立年や所蔵先を省略し、文献解題に譲ったものもある。
- 古代―近代の歴史用語のうち本県を読解するうえで基本となるものは用語解説に取上げた。
- 現存寺社の名称（表記）・宗派は、平成7年段階としたが、適宜現状に合せた場合もある。