改訂新版 世界大百科事典のサンプルページ一覧
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山荘太夫(日本大百科全書・世界大百科事典・日本架空伝承人名事典)
説経節の曲名。上中下3巻から成る。丹後由良(ゆら)の長者山荘太夫のもとで,譜代(奴隷)としてその過酷な運命に苦しみぬいた安寿と厨子王(ずしおう)姉弟の物語である。山荘太夫の追及をのがれて,摂津国天王寺(四天王寺)にたどりついた厨子王は,そこで賤しい身

国際連盟(世界大百科事典・日本大百科全書・日本国語大辞典)
国際平和の維持を目的として第1次世界大戦後設立された国際機構。第2次大戦の勃発によって形骸化し,戦後国際連合にその任務をゆずって消滅した。成立平和維持のための国際機構という構想は古代ギリシア以来繰り返し提唱されてきた。さまざまな分野の国際協力は国際関

憲政擁護運動(日本大百科全書・国史大辞典・世界大百科事典)
大正時代,民衆運動を背景とした政党の藩閥官僚政治打破,立憲政治確立の運動。憲政擁護運動ともいわれる。第2次大戦後にも新憲法改正に反対する運動をこの名をもって呼ぶこともあるが,日本近代史上の用語としては先のものをさす。第1次日露戦争後の日本の戦後経営は

大正時代(世界大百科事典・国史大辞典)
一般的には大正天皇の在位期間(1912-26)をいうが,歴史学的にいえば,藩閥官僚政治を批判する日露戦争講和反対の全国的民衆運動の発生した1905年から,第2次護憲運動の結果成立した加藤高明内閣の政治諸改革が行われ,政党政治体制の確立した1925年ま

大正デモクラシー(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
大正時代の特徴をなす,政治,社会,文化の各方面にあらわれた民主主義的・自由主義的傾向をいう。日露戦争以後のアジアにおける国際的緊張関係の緩和,第1次世界大戦後のベルサイユ体制の成立による国際協調気運の発展を外部環境とし,資本主義の急速な発展にともない

沖縄戦(日本大百科全書・世界大百科事典)
太平洋戦争の最終段階に,南西諸島,沖縄本島,周辺の島々で行われた日米最後の戦闘。日本国内唯一の地上戦闘であった。1944年10月10日の空襲は,那覇市を中心に島の人口密集地を焼き払い,死者548人を出したが,本土の空襲と同様の意味で空襲といえるのはこ

夏越(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
6月晦日(みそか)に行う大祓(おおはらえ)の行事をさし,単に夏越,または水無月(みなづき)祓などともいう。大祓は平安期には6月と12月の晦日に朱雀門において,中臣が祝詞を読んで祭事を行っていたが,後世になって6月の祓だけが残ったものである

アユ(日本大百科全書・世界大百科事典)
サケ目アユ科アユ属の魚。1属1種。別名をアイ,年魚,香魚とも呼ばれる。おもに本州,四国,九州に分布するが,北海道南西部,朝鮮半島,台湾南部,中国南部にも分布する。その形態は,サケなどと同様に背びれ後方にあぶらびれをもつ。体色は背側が青緑色,腹側は色が

ウニ(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
ウニ綱に属する棘皮(きよくひ)動物の総称。ウニ類はすべて海産で,潮間帯の石の下や岩のくぼみにすむものから,水深6000mの深海にまで生息の範囲を広げている。現在約900種が知られており,太平洋~インド洋海域がもっとも種類が多く,アフリカ

ホヤ(日本大百科全書・世界大百科事典)
尾索綱ホヤ目Ascidiaceaに属する原索動物の総称。すべて海産で,岩礁,貝殻の表面,船底,海中の諸器材などいろいろなものに付着する。世界から約2300種,日本には約300種あるが,食用にするマボヤ以外はほとんど人間生活に有用なものはなく,むしろ

クロダイ(日本大百科全書・世界大百科事典)
スズキ目タイ科の海産魚。日本各地,朝鮮半島南部,東シナ海に分布している。関西ではチヌ,関東では1歳未満をチンチン,2歳をカイズ,3歳以上をクロダイと呼ぶ。全長50cmを超える。体色は暗灰色で腹部は銀白色であるが,幼魚では数本の黒色横帯がある。沿岸の

鱚(世界大百科事典)
スズキ目キス科の海産魚。別名シロギス。北海道の一部を除く日本のほぼ全沿岸,朝鮮半島,中国,台湾,フィリピンなどに分布している。さらに以南の太平洋,インド洋にも分布しているともいわれるが,分類学上の混乱もあり明らかではない。日本の沿岸にふつうに見られ

アジサイ(日本大百科全書・世界大百科事典)
観賞用として広く庭園などに栽植されているユキノシタ科の落葉低木。梅雨時の象徴的な花である。漢字では慣用として紫陽花を当てることが多い。幹は群生して高さ1.5mくらいになり,よく枝分れする。葉は対生して托葉はなく,有柄,葉身は大きく,質が厚く,表に光沢

五代友厚(日本大百科全書・世界大百科事典・国史大辞典)
明治期の政商。薩摩藩出身。幼名は徳助または才助,のちに友厚と改名。青年期に長崎の幕営海軍伝習所に留学,1859年(安政6)上海に密航して世界情勢を知り,富国強兵論を説く。65年(慶応1)藩命によりヨーロッパを視察。維新の動乱には,通商や武器の売込み

能面(日本大百科全書・世界大百科事典)
能楽に用いられる仮面(面(おもて))をいうが,その先行芸能である猿楽や田楽に用いられた仮面をも含むのが普通である。たとえば翁舞に用いられた翁(おきな)面,三番叟(さんばそう),父尉(ちちのじよう),延命冠者(えんめいかじや)は鎌倉時代にその形制を確立

大祓(国史大辞典・世界大百科事典・日本大百科全書・日本国語大辞典)
祓の儀式。天下万民の罪穢を祓うという意味で大祓という。初見は《古事記》の仲哀天皇の段で,〈更に国の大奴佐(おほぬさ)を取りて,生剝(いきはぎ),逆剝(さかはぎ),阿離(あはなち),溝埋(みぞうめ),屎戸(くそへ),上通下通婚(おやこたはけ)

石童丸(日本架空伝承人名事典・世界大百科事典)
説経《苅萱(かるかや)》に出てくる幼い主人公の名。《苅萱》のもとになる話は,中世の高野山の華谷や往生院谷あたりの〈萱堂(かやんどう)〉に住む聖(ひじり)の間に生まれたもので,それが後に謡曲の《苅萱》と説経に分かれて展開したものである。説経《苅萱》の

赤穂浪士(日本架空伝承人名事典・世界大百科事典・日本大百科全書)
1701年(元禄14)3月14日に,江戸城本丸松之廊下で播磨赤穂城主(5万3500石)浅野内匠頭長矩(ながのり)が高家肝煎(きもいり)(旗本)であった吉良上野介義央(よしなか)に突然斬りかかって傷を負わせた事件があった。この日は幕府の年賀に対する答礼

愛護若(日本架空伝承人名事典・世界大百科事典・国史大辞典)
説経節の曲名。六段構成で浄瑠璃の形式であるが古説経の印象がある。内容が複雑で前後二つの部分から成る。主人公愛護若が父二条蔵人清衡の後妻雲井の前の邪恋を拒んだため,激しい憎しみを買って館を追放されるまでの前半と,館を出た愛護若が,叔父の阿闍梨

梅雨(世界大百科事典)
〈つゆ〉ともいう。太陰太陽暦では梅雨の時期が5月にあたるので,五月雨(さみだれ)ともいった。梅雨は東アジアだけにみられる雨季で,6月上旬より7月上旬にかけて日本の南岸から中国の長江流域にかけて前線(梅雨前線)が停滞して長雨を降らせる現象である。梅雨は

気仙沼市(日本歴史地名大系・世界大百科事典)
宮城県北東端,岩手県境に位置する市。2006年3月旧気仙沼市と唐桑(からくわ)町が合体して成立し,09年9月本吉(もとよし)町を編入した。人口7万3489(2010)。2011年3月の東日本大震災では,死者行方不明1484人,全壊住宅8380戸にのぼ

尊王攘夷運動(世界大百科事典・国史大辞典)
天皇を尊び外夷をしりぞけることをスローガンに掲げ,幕府政治を批判の対象とした,江戸末期の政治運動。下級武士や少壮公卿らが主たる担い手であった。<h4>運動の発端</h4>尊王も攘夷も,幕藩体制に本来そなわった考え方であるが,幕末に外国船の来航が多くな

川路聖謨(日本大百科全書・世界大百科事典・国史大辞典)
幕末の勘定奉行で,能吏として知られた。通称は左衛門尉,号は敬斎。豊後の人。父は豊後国日田の代官所の属吏だったが,聖謨は小普請組川路光房の養子となって川路家を継ぎ,勘定所の筆算吟味に合格して勘定方勤務となる。役人の階段を一つずつ上るうち1835年(天保

大政奉還(日本大百科全書・世界大百科事典・国史大辞典)
1867年(慶応3)10月14日,江戸幕府の第15代将軍徳川慶喜が朝廷(天皇)へ政権返上を申し出,翌15日,朝廷が許可した幕末期の政治事件。〈大政〉とは天下の政治の意。慶応期(1865-68)に入って倒幕運動が進展する過程で,土佐藩は公議政体論の立場

バラ(世界大百科事典・日本国語大辞典)
植物としてのバラ美しい花をつけ,また香料の原料ともなるバラは,バラ科バラ属Rosaの落葉または常緑の低木やつる性植物から育成されたもので,多数の観賞用園芸品種を含む。この属は約200種の野生種が知られる。茎葉にはとげが多く,互生する葉は通常,奇数羽状

フジ(世界大百科事典)
日本人の生活や伝統文化に密接な関連をもつ日本固有種で,マメ科の落葉つる性木本。ノダフジ(野田藤)ともいう。岩手,埼玉,山梨,静岡,福岡などの各県には天然記念物に指定されているものがある。茎は初め草質,生長が早く,長く伸び,右巻きに他物に巻きつく。後に

アスパラガス(日本大百科全書・世界大百科事典)
旧世界の熱帯~温帯に約150種を産するユリ科の多年草の1属(和名クサスギカズラ属)で,茎はときには木本化する。葉は通常退化的で鱗片状となり,光合成は緑色の短縮した小枝(仮葉)が行う。花は小さくて目だたず,果は液果で紅熟する。いくつかの種が野菜用,観賞

カーネーション(日本大百科全書・世界大百科事典)
南ヨーロッパ原産のナデシコ科のDianthus caryophyllus L.を基本にして,近縁のナデシコ類(セキチクなど)が交配されて作出された園芸植物。現在の園芸種D.caryophyllus L.はすでに古代ギリシア時代に栽培が始まり,17世紀

サボテン(日本大百科全書・世界大百科事典)
ごく少数種をのぞき,新大陸原産の多様なとげをもつ多肉植物で,美花を咲かせるサボテン科植物の総称。漢名は仙人掌,覇王樹。サボテン科は約110属2000種からなる大群で,3亜科に大別される。コノハサボテン亜科は2属25種。大きな葉がある低木で,サボテンの

祇園(国史大辞典・世界大百科事典)
京都市東山区内の地名で,八坂神社(通称,祇園)と祇園町,祇園新地や周辺の祇園廻りなど一帯の総称。〈祇園〉の語は仏教でいう〈祇樹給孤独園(ぎじゆぎつこどくおん)〉〈祇園精舎(ぎおんしようじや)〉に発するが,当該の地名としては,いわゆる御霊(ごりよう)信