改訂新版 世界大百科事典のサンプルページ一覧
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出羽国(日本歴史地名大系・国史大辞典・世界大百科事典)
旧国名。羽州。現在の山形,秋田両県。古代東山道に属する上国(《延喜式》)。北から東,南東部まで陸奥国に接し,陸奥国とともに奥羽(おうう)と総称され両国の一体関係は強かった。政治的には721年(養老5)以来陸奥按察使(むつのあぜち)の統轄下に属し

安政の大地震(世界大百科事典)
安政年間(1854-60)に起こった地震で,次の三つが著名。1854年12月23日(安政1年11月4日)午前9時すぎに安政東海地震(安政地震I)が遠州灘沖に発生した。震央位置は北緯34°,東経137.8°,マグニチュードは8.4といわれるが,震源域は

鰹(世界大百科事典・日本国語大辞典)
硬骨魚綱スズキ目サバ科の海産魚。カツオの名称は鮮度が急激に悪くなるので乾燥して食べたり,火を通して調理すると肉質が硬くなることから〈かたうお〉と呼ばれたのがなまったという説がある。英名はskipjackといい,跳びはねるようすに由来する。マグロ類に

鯛(世界大百科事典・日本国語大辞典)
狭義にはマダイを指すが,マダイを含めたスズキ目タイ科Sparidae(英名sea bream)の海産魚を総称することもある。マダイPagrus major(英名porgy)は体長1mに達するものもある大型の海産魚で,赤褐色の体に鮮やかな青色の小点を

桃(世界大百科事典)
バラ科モモ亜属の落葉果樹。中国や日本で古くから栽培され多くの品種が分化している。またハナモモは花木としても重要なものである。中国の黄河上流,陝西・甘粛の両省にまたがる高原地帯(標高1200~2000m)の原産。中国から各地に伝わって変種を生じた

ホルモン(日本大百科全書・世界大百科事典・岩波 生物学辞典)
広義には植物ホルモンやフェロモンなど,特殊な生理作用を有する生物の分泌物を含むが,狭義には動物の内分泌腺から血液中に分泌され,体内に広くいきわたって,一定の器官(これを標的器官という)あるいは身体全体の組織に作用を及ぼし,個体の種々の機能を正常に維持

佐渡金山(世界大百科事典)
新潟県佐渡郡(佐渡国)相川町(現,佐渡市)を中心とした金銀山。天文年間(1532-55)鶴子(つるし)(現同市,旧佐和田町)で発見された銀山は,文禄(1592-96)から慶長(1596-1615)にかけて坑道掘りの技術の導入にともない,その中心が

以心崇伝(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
近世初期の僧。臨済宗。円照本光国師。金地院崇伝,伝長老ともいわれる。足利義輝の近臣一色藤長の孫。足利氏滅亡のとき父秀勝に死別し,京都南禅寺に入って玄圃霊三に師事する。かたわら醍醐三宝院に学び,相国寺の西笑承兌にも教えを受け,のち南禅寺金地院の

安土桃山時代(世界大百科事典・国史大辞典)
織田信長が室町幕府15代将軍足利義昭を擁して入京した1568年(永禄11)から,関ヶ原の戦によって徳川家康の覇権が確立した1600年(慶長5)までの約30年間を指し,織田・豊臣時代(織豊政権)ともいう。時代区分のうえでは江戸時代と合わせて近世

室町時代(国史大辞典・世界大百科事典)
広義には,1333年(元弘3)鎌倉幕府滅亡のあとをうけて,同年の建武政府の成立から,1573年(天正1)南山城の槙嶋城における室町幕府の崩壊までをいうことが多い。しかしこの見解も,終期に関しては異説もあり,1568年(永禄11)の織田信長上洛まで

殿上闇討(日本古典文学全集・世界大百科事典)
平曲の曲名。平物(ひらもの)。平忠盛は,鳥羽院の念願にこたえて得長寿院を造立した功により,36歳で初めて昇殿を許された。殿上人(てんじようびと)たちがそれを不快に思い,五節(ごせち)の豊明節会(とよのあかりのせちえ)のおりに忠盛を闇討ちにしようと計画

論語(世界大百科事典・国史大辞典)
中国の古典。儒教の代表的な経典,四書の第一。孔子の言論を主として,門人その他の人々との問答などを集めた語録で,20編。儒教の開祖孔子(前551-前479)の思想をみる第一の資料で,また儒教思想の真髄を伝えるものとして後世に大きな影響を与えてきた

徳川斉昭(国史大辞典・世界大百科事典)
江戸後期の大名。水戸藩第7代藩主治紀(はるとし)の三男として江戸の水戸藩邸に生まれる。母は外山氏瑛想院。初名は敬三郎,字は子信。景山と号した。諡(おくりな)は烈公。その生涯は波乱に富み,とくに幕末の政界では将軍継嗣問題や日米修好通商条約の締結を

初午(世界大百科事典・日本国語大辞典)
2月初めの午の日,およびその日の行事をいう。全国的に稲荷信仰と結びついているが,旧暦の2月初午は農事開始のころにあたり,そのために農神の性格をもつ稲荷と結びつきやすかったのであろう。関東地方では稲荷講が盛んで,稲荷の祠に幟(のぼり)を立て油揚げや赤飯

野球(世界大百科事典・国史大辞典)
運動競技の一つ。一塁,二塁,三塁,本塁と四つの塁(ベース)を使用するところからベースボールbaseballと呼ばれ,日本で野球と訳された。訳語をつくったのは中馬庚(ちゆうまかのえ)である。アメリカでは別名ボールゲームという。1チーム9人の選手で編成

徽宗(世界大百科事典)
中国,北宋第8代の皇帝。在位1100-25年。姓名は趙佶(ちようきつ)。第6代皇帝神宗の第11子。母はその侍御陳氏。兄の第7代皇帝哲宗の病死後,向太后(しようたいこう)(神宗の皇后)の支持をうけて帝位についた。太后摂政中は,新(革新政策)

ピアノ(世界大百科事典)
18世紀末から現代に至るまで最もポピュラーな鍵盤楽器。鍵盤で弾く点ではオルガンやハープシコードなどと同じだが,オルガンがパイプに空気を送って発音する気鳴楽器であるのに対して,ピアノは弦の振動で発音する弦鳴楽器である。またハープシコードが爪状の

華厳宗(国史大辞典・世界大百科事典)
《華厳経》を所依とする仏教の一派。中国中国では5世紀の初めに,覚賢が訳出した60巻本《華厳経》を読誦し,供養することによって,霊験を求める民俗信仰にはじまる。南北朝より隋・唐にかけて,終南山至相寺を中心に,初祖杜順,2祖智儼,3祖法蔵の伝統を確立し

法相宗(国史大辞典・世界大百科事典)
中国仏教十三宗の一つ。中インドのナーランダ寺で戒賢に師事した玄奘(げんじよう)が,唐初に帰国して伝えた護法(ダルマパーラ)の《成唯識論(じようゆいしきろん)》の学説に基づき,《解深密経》《瑜伽論》などを所依の経論として,慈恩大師窺基(きき)が開宗した

三論宗(国史大辞典・世界大百科事典)
普通には中国,日本の仏教宗派の一つとされる。インドからチベットへ流伝した中観派に対応するものとして,中国仏教においては三論学派があった。クマーラジーバ(鳩摩羅什)晩年の訳になる竜樹(ナーガールジュナ)の《中論》《十二門論》および提婆(だいば)の

南北朝時代(世界大百科事典・国史大辞典)
14世紀の半ばから末まで50余年間の南北朝内乱の時代をいう。鎌倉時代と室町時代の中間にあたるが,広義の室町時代に含まれる。通常,1336年(延元1・建武3)足利尊氏が北朝の光明天皇を擁立し,それについで後醍醐天皇が吉野に移り南朝を開いた時期を

鎌倉時代(国史大辞典・世界大百科事典)
政権所在地による時代区分の一つ。鎌倉に幕府があった時代。室町時代と合わせて中世と呼ぶことも多い。終期が鎌倉幕府の滅亡した1333年(元弘3)であることに異論はないが,始期は幕府成立時期に諸説があることと関連して一定しない。ただし1185年(文治1)

平安時代(国史大辞典・世界大百科事典・日本大百科全書)
日本史の時代呼称の一つ。8世紀末から12世紀末に至る400年間を政権の所在地平安京によって名づけたもの。その始期および終期については,いろいろな考え方が可能であるが,政治の画期に重点をおくと,平安京を開いた桓武天皇の即位の年,781年(天応1)を始点

生態学(岩波 生物学辞典・世界大百科事典)
エコロジーともいう。生物学の一分野であるが,どのような範囲を指すかは研究者によって異なり,定義は一定しない。このことばを最もすなおに受け取れば,生物の生態を対象とする分野ということになるが,この生態ということばそのものがかなり多義的であるうえに

古生物学(岩波 生物学辞典・世界大百科事典)
古生物を研究する科学。生物を扱う点では生物学の一分野であるが,化石を直接対象として地質時代の生物現象を研究する点では地球の歴史科学である。化石に人間が関心を抱き始めた時代を特定することはできないが,少なくともクロマニョン人の遺跡から貝化石で作った

遺伝学(岩波 生物学辞典・世界大百科事典)
生物界はいろいろの意味で多様である。個体レベルについてみると,別の種に属する個体の間ではもちろんのこと,同一の種に属するものの間にも形態や機能に違いがみられる。また,一つの個体においても卵の受精に始まり,生長・分化して成熟し,やがて老衰して死に至る

中村仲蔵(歌舞伎事典・国史大辞典・世界大百科事典)
歌舞伎役者。江戸系と大坂系の2派がある。江戸の初世,3世,大坂の初世,4世が名高い。江戸系(1)初世(1736-90・元文1-寛政2) 幼名万蔵。初名中村市十郎。前名中村中蔵。別名6世中山小十郎,8世志賀山万作。俳名秀鶴。屋号栄屋。浪人斎藤某の子とも

小栗判官(東洋文庫・日本大百科全書・世界大百科事典・日本架空伝承人名事典)
説経節の曲名。正本としては,古い説経から詞章を得ているといわれる御物(おもの)絵巻《をくり》と,奈良絵本《おくり》が注目される。奔放な振舞いが災いして都から常陸へ流された小栗が,相模の豪族横山の一人姫照手(てるて)と強引に契るに及んで怨みを買い

説経節(東洋文庫・世界大百科事典・国史大辞典)
中世末から近世にかけて行われた語り物芸能。操(あやつり)人形と提携して小屋掛けで興行されることもある。名称単に〈説経〉でこの芸能をさすこともある。古くは〈せつきやう〉と仮名書きが多く,説経とも説教とも書かれるが,今日では説経と書くのがふつう

正月(世界大百科事典・日本国語大辞典)
暦の上での1年の切れめを祝う新年の行事。新年を迎えることを,年取り,年越しともいう。大晦日から元日にかけての行事に主体があるが,ほぼ1月いっぱい続く。行事の流れは,1日を中心にする大正月と,15日を中心にする小正月とに大別できるが,このほか7日の七日