改訂新版 世界大百科事典のサンプルページ一覧
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アワビ(世界大百科事典)
ミミガイ科の巻貝のうち大型の3種マダカアワビ(マダカともいう)Nordotis madaka,メカイアワビ(メンガイ,メガイともいう)N.gigantea(=N.sieboldii),クロアワビ(オンガイ,オガイともいう)N.discus(英名
ウナギ(世界大百科事典)
ウナギ目ウナギ科Anguillidaeの硬骨魚の総称,またはそのうちの1種を指す。ウナギ類は海で生まれ淡水中で成長するが,その生活史はまだなぞに包まれている部分が多い。いずれもウナギ属Anguillaの魚で世界中に16種いるが,そのうち3種はそれぞれ
公民権運動(世界大百科事典・世界文学大事典)
黒人や他の少数グループが,教育,雇用,住居,選挙,司法などの分野における人種差別に抗議し,白人と同等の権利の保障を要求するアメリカの運動。公民権運動がもっとも活発であったのは,1954年の合衆国最高裁判所の人種別学法違憲判決(ブラウン事件判決)から
風と共に去りぬ(世界大百科事典)
アメリカの女流作家マーガレット・ミッチェルMargaret Mitchell(1900-49)の長編小説。1936年刊。南北戦争と戦後の再建期を背景に,ジョージア州の大農場主の娘で勝気なスカーレット・オハラを中心とした愛欲関係と激動する社会を
南北戦争(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
1861~65年のアメリカ合衆国の内戦。当時34州を数えた合衆国が「南部」11州と「北部」23州とに分かれて、文字どおり国を二分して同胞が相争った南北間の内戦であった。したがって、この戦争は「諸州間の戦争」War between the Statesとよばれることもある
キング(世界大百科事典・世界人名大辞典)
アメリカのキリスト教牧師。マハトマ・ガンディーの非暴力抵抗方式を人種差別撤廃を目ざす黒人闘争へ移植した黒人指導者。ジョージア州アトランタの有力黒人牧師の家庭に育った彼は,〈敵をも愛す〉キリストの愛を深く信じてはいたが,個人をこえた人種間の闘争手段とし
リンカーン(世界大百科事典・世界人名大辞典)
アメリカ合衆国第16代大統領。在職1861-65年。ケンタッキーの農民の子に生まれ,インディアナ,続いてイリノイに移り,1831年からニューセーラムに住んだ。雑貨店経営,測量技師,郵便局長などの職を経つつ法律を勉強して弁護士となり,37年州都
チャーチル(日本大百科全書・世界大百科事典・世界人名大辞典)
イギリスの政治家。11月30日保守党政治家ランドルフ・チャーチルの長男として、名門貴族マールバラ公爵家に生まれる。サンドハースト陸軍士官学校で学んだのち、陸軍に入り、インドに赴任した。そこでの経験をもとに書いた『マラカンド野戦軍』
コロンブス(世界大百科事典・世界人名大辞典)
イタリアの航海者で,〈新大陸〉の発見者。コロンブスはラテン語の呼び名で,イタリア語ではコロンボChristoforo Colombo,スペイン語ではコロンCristóbal Colón。零細毛織物業者を父として,ジェノバに生まれ,同地の有力貿易商会に
カタバミ(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
カタバミ科(APG分類:カタバミ科)の多年草。全体に薄く毛が生える。根は肥厚し、そこから地上に多くの走出枝を出し、上部は斜上して長さ10~30センチメートルになる。小枝が多く、地に接する茎からさらに細い根を出すことがある。葉は根生し、また茎上では互生して
褥瘡(日本大百科全書・世界大百科事典)
身体に加わった外力により、骨と皮膚表層の間の軟部組織の血流が低下あるいは停止し、この状況が一定時間持続することにより皮膚組織が不可逆的な血流不足となり、局所的に酸素欠乏および低栄養状態となって壊死(えし)に陥った状態。寝たきりで自力での体動が
青銅器(国史大辞典・世界大百科事典)
前三千年紀に西アジアで人類が発明した銅と錫の合金製の文明の利器。利器・武器から儀器・宝器・美術工芸品など時代の移り変りとともに広く多用され現在に至る。中国では前千六百年紀の夏時代にさかのぼり、殷・周・漢の三代に著しく発達
近衛文麿(国史大辞典・世界大百科事典)
一八九一 - 一九四五 大正・昭和期の政治家。明治二十四年(一八九一)十月十二日公爵近衛篤麿の長男として東京に生まれた。同年実母衍子(前田慶寧三女)を、そして十四歳で父を失った。三十七年一月父の死とともに襲爵し、近衛家の当主となった
岩崎弥太郎(世界大百科事典)
明治前期の代表的実業家で,三菱財閥の創立者。土佐国安芸郡の地下(じげ)浪人の長男として生まれた。英才を見込まれて1853年(嘉永6)に江戸の安積艮斎に学び,帰国後,土佐藩の吉田東洋や後藤象二郎の知遇を得たが,反骨と直情のため逆境に落ち,新田開発や
井上毅(国史大辞典・世界大百科事典)
一八四三 - 九五 明治時代前期の官僚・政治家。明治憲法・教育勅語などの起草者。幼名多久馬。梧陰と号す。天保十四年(一八四三)十二月、熊本城下竹部に生まる。父は熊本藩家老米田家の家臣飯田権五兵衛、慶応元年(一八六五)、同じ家中の井上茂三郎の養子となった
井上馨(国史大辞典・世界大百科事典)
一八三五 - 一九一五 明治・大正時代の政治家。幼名勇吉、または友次郎、一時聞多と称した。号は世外。天保六年(一八三五)十一月二十八日、周防国吉敷郡湯田村(山口市湯田)の萩藩の地侍井上光亨の次男に生まれ、農耕に従事しながら幼少時代を過ごした
芥川龍之介(国史大辞典・世界大百科事典)
一八九二 - 一九二七 大正時代の小説家。別号柳川隆之介・澄江堂主人。俳号我鬼。明治二十五年(一八九二)三月一日、東京市京橋区(中央区)入船町に生まれた。父新原敏三は酪農業を営む進取の人だったが、生後七ヵ月で実母ふくが発狂したため
イブン・ハルドゥーン(世界大百科事典・世界人名大辞典・世界文学大事典)
イブン・ハルドゥーンIbn Khaldūn1332-1406イスラム世界を代表するアラブの歴史家。チュニス生れ。祖先は南アラブ系でセビリャの支配貴族であったが,13世紀半ばにチュニスに亡命した。幼くして諸学を修めた後,北アフリカ,イベリア半島の諸スルタンに仕え
春雨物語(日本古典文学全集・国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
春雨降り続いて今日で幾日やら、静かなうえに趣もある。使いならした筆硯取り出してはみたものの、思いめぐらしてみて、書くべきほどのこともない。物語のさま真似てみるのは初めてのこと、しかしながら、わたしのようにあって甲斐なき者、どのようなことが記せよう
英草紙(日本古典文学全集・国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
万里小路藤房卿は宣房卿の子である。幼少から読書を好んで、知識は博く記憶はよく、学は和漢にわたって、才識も富かで、若くして中納言の要職に進んだ。後醍醐天皇が書経の講義を命ぜられたところ、よくその主旨とする意味を解明したので、天皇は深くその才能を愛して
松浦宮物語(日本古典文学全集・日本大百科全書・世界大百科事典)
昔、藤原京を都とされた御門の御時、正三位大納言で中衛の大将を兼任しておられた、橘の冬明と申しあげるお方が、明日香の皇女の御腹にただ一人お持ちになっておられた男君、そのお方は、容貌が人よりまさり、思慮・才覚もまことに比類なく成長されているのを
住吉物語(日本古典文学全集・世界大百科事典・日本大百科全書)
今は昔、中納言で左衛門督を兼任する方があり、上を二人お持ちで、双方にかけもちでお通いになっていた。一人は世に時めく諸大夫の御娘である。こちらには姫君が二人いらした。中の君、三の君と申しあげた。もう一人は延喜の帝の姫君で、高貴な方であられた
陸上競技(世界大百科事典)
人類の基本的な動作である走る,跳ぶ,投げるの要素をスポーツ化したもので,独立した多数種目を包含する競技。格闘技のように単に勝敗を争うのではなく,時間や距離などの記録への挑戦も含むところに特徴がある。近代陸上競技発祥の地イギリスやイギリス連邦諸国では
近代五種競技(日本大百科全書・世界大百科事典)
競技内容がまったく違うフェンシング、水泳、馬術、レーザーラン(射撃+ランニング)の5競技を一人の選手が1日で行い、総合成績で順位を決める複合競技。オリンピック競技の一つ。なお、陸上競技の1種目である「五種競技」については別項目としている
外国為替及び外国貿易法(日本大百科全書・世界大百科事典・法律用語辞典)
日本の国際取引に関する基本法。略称は「外為法(がいためほう)」。国際取引に対して為替(金融)の側面と貿易(物)の側面の両方からの規律を定めている。1949年(昭和24)制定。昭和24年法律第228号。かつては「外国為替及び外国貿易管理法」と称していたが
アマルナ文書(世界大百科事典)
中エジプトのアマルナ出土の楔形文字粘土板文書。前14世紀のオリエント世界の国際関係を知る重要な史料である。1887(一説には86)年一農婦によって偶然発見され,91年のピートリーの発掘によって,アテン大神殿の南,小王宮東の〈王の記録庫〉から出土した
熊送り(熊祭)(日本大百科全書・世界大百科事典)
熊を獣のなかで特別な存在とみなし、これを殺害するときに執行される儀礼の総称。この儀礼は、北方ユーラシア大陸を中心に、北アメリカ、ベトナム山地、バスク地方など、熊の生息する地域のほとんどの民族にみられ、俗に熊祭といわれることもあり
相馬野馬追(世界大百科事典)
福島県の祭礼行事。福島県南相馬市の旧原町市の太田神社,旧小高(おだか)町の小高神社,相馬市の中村神社(以上の3社を相馬妙見三社と呼ぶ)の相馬野馬追祭の祭礼行事として7月23~25日に行われる。甲冑に身を固め,旗指物をなびかせた数百騎の騎馬武者が
左義長(国史大辞典・世界大百科事典)
小正月に行われる火祭り行事。三毬杖・三毬打・三鞠打・三木張などとも書き、爆竹にこの訓をあてた例もある。打毬(だきゅう)は正月のめでたい遊戯とされ、これに使う毬杖(ぎっちょう)を祝儀物として贈る風習があった。その破損した毬杖を陰陽師が集めて焼く
稚児舞(世界大百科事典)
神の尸童(よりまし)として神聖視される男児が演ずる舞。寺院における法会のあとの延年(えんねん)や,神事の場で演じられる。稚児の舞う舞楽は別に稚児舞楽の称がある。延年では若音(わかね)(稚児声)や姿の美しさが喜ばれ,《白拍子(しらびようし)》《乱拍子》