目からウロコ!数え方のナゾ ~ 『数え方の辞典』収録のコラムより ~
第14回
ペアになるものを数える助数詞
「箸(はし)2本で1膳(ぜん)」の「膳」や、「靴下2枚で1足」の「足」のように、2つのものがペアになって初めて使うことができる助数詞が多数あります。左右そろって使うものでは、手袋は「1双」、イヤリングは「1組(ひとくみ)」、竹馬は「1対(いっつい)」で数えます。古くからある数え方では、「屏風(びょうぶ)2枚で1双」、「掛け軸2幅(ふく)で1対」、「鐙(あぶみ)2本で1掛け」、「籠手(こて)2枚で1双」、「道祖神2体で1対」などがあります。正月の松飾りは左右2本で「1門(ひとかど)」または「1揃(ひとそろ)い」、2枚の扉で開閉する門は「1対」と数えます。上下2つ以上のものがそろって完備するものは「具」で数え、例えば「裃(かみしも)1具」、「御衣(おんぞ)1具」などと言います。
一方、2つがペアであるもの(男女・雌雄・左右など)の、片方だけを数える数え方に助数詞「隻(せき)」があります。もともと漢字「隻」は「鳥1羽を片手で持つこと」を表し、鳥1羽を意味しました。鳥はいつも2羽(=1雙(そう):雙は双の旧字体)が“つがい”で見かけられるからです。そこから、片方の翼や、2枚で1組となる片方の屏風、また甲矢(はや)乙矢(おとや)で1組となる片方の矢を「一隻」というようになりました。
記事一覧
- 第1回 なぜイカやカニは「1杯(ぱい)」と数える?
- 第2回 ウサギは鳥の一種?名前と数え方の由来の謎(なぞ)
- 第3回 缶ジュースとアスパラガスの缶詰の数え方の違い
- 第4回 人魚は「1人」?それとも「1匹」?
- 第5回 数える物がなくなると、数え方もなくなる?
- 第6回 捕っても豊富!魚の数え方
- 第7回 助数詞「台」の意味は自動車の出現で大きく変化
- 第8回 樋口一葉(ひぐちいちよう)のお札は「1葉」「2葉」?
- 第9回 「1かん」は歴史の浅い数え方
- 第10回 チョウの数え方
- 第11回 手の動きで測る調味料の使用量の目安
- 第12回 「匹」と「頭」の意外なルーツ
- 第13回 「10羽」は「じっぱ」が正しい?
- 第14回 ペアになるものを数える助数詞
- 第15回 「仏の顔も三回」と言える?
- 第16回 商品の見栄えを良くする数え方
- 第17回 景気付けの「ラーメン1丁!」
- 第18回 数え方で分かるロボットの身近さ
特別編一覧
- 特別編1 動かないものを数える「基」ー「ベンチ」から「人工衛星」までー
- 特別編2 思わず食べたくなる「玉」
- 特別編3 携帯電話も「1台」から「1個」へ
- 特別編4 「腹」をくくって数える魚の卵
- 特別編5 数え方を知って、正しく薬を服用しよう
- 特別編6 「1コ」でもっと軽くなる
- 特別編7 カンチューハイ「二本」分のドラマ
- 特別編8 「ちょっと1杯」はどれくらい?
- 特別編9 見上げてごらん、空の数え方
- 特別編10 「か国語」はもう古い? 言語の数え方
- 特別編11 「三大○○」に見る、3という数の力
- 特別編12 「匹」と「頭」の意外なルーツ
- 特別編13 “数え方のデパート”大相撲
- 特別編14 携帯の普及で分化、メールの数え方
- 特別編15 偶数と切っても切れない豆腐の数え方
- 特別編16 一貫しない鮨の数え方の由来