目からウロコ!数え方のナゾ ~ 『数え方の辞典』収録のコラムより ~
特別編2
思わず食べたくなる「玉」
スーパーのチラシはいろいろな数え方の宝庫です。例えば「ウナギ蒲焼1尾」と表示されていれば、写真が添えられていなくてもウナギ丸々1尾を加工した長焼きだと分かりますし、「蒲焼1串」となれば、串焼きだということが想像できます。豆腐も「1丁」なのか「1個」なのかによって四角い豆腐なのか、丸いおぼろ豆腐なのかを知る手がかりになります。
食品の数え方で売る側が好んで使うのが「1玉、2玉」の「玉」。これは、その字の通り、玉状のものを数えるのですが、モモやメロン、トマトやタマネギのように丸くてみずみずしい果実や野菜を数えます。うどんやラーメンの生麺1食分、糸コンニャクひとまとまりも数えますし、キャベツやレタスのように葉が重なり合って玉状になっている葉物野菜も「1玉」で数えます。ハクサイのように少し形が細長くなると「1玉」ではなく「1個」で数えるようになることから考えると、「玉」は丸い形状をしている食品を数えるのに重宝される数え方だと言えるでしょう。
チラシ類を眺めていると、最近「玉」の使い方が広がってきていることに気が付きます。例えば、ホタテの貝柱。これを「玉」で数えるチラシが増えています。確かに「貝柱1個」と数えるよりも「貝柱1玉」と数えた方が丸々と太く、刺身にすると美味しそうな弾力のある貝柱を期待させますね。また、サクランボも本来なら「1粒、2粒」で数えたいところですが、より高級で大粒の果物に見せるためか、「高級サクランボ1箱32玉入り」といった表現も使われています。本来「玉」では数えにくい商品でも、あえて「玉」を用いることで、その丸さやみずみずしさを強調する効果があるのです。
記事一覧
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- 第11回 手の動きで測る調味料の使用量の目安
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- 第17回 景気付けの「ラーメン1丁!」
- 第18回 数え方で分かるロボットの身近さ
特別編一覧
- 特別編1 動かないものを数える「基」ー「ベンチ」から「人工衛星」までー
- 特別編2 思わず食べたくなる「玉」
- 特別編3 携帯電話も「1台」から「1個」へ
- 特別編4 「腹」をくくって数える魚の卵
- 特別編5 数え方を知って、正しく薬を服用しよう
- 特別編6 「1コ」でもっと軽くなる
- 特別編7 カンチューハイ「二本」分のドラマ
- 特別編8 「ちょっと1杯」はどれくらい?
- 特別編9 見上げてごらん、空の数え方
- 特別編10 「か国語」はもう古い? 言語の数え方
- 特別編11 「三大○○」に見る、3という数の力
- 特別編12 「匹」と「頭」の意外なルーツ
- 特別編13 “数え方のデパート”大相撲
- 特別編14 携帯の普及で分化、メールの数え方
- 特別編15 偶数と切っても切れない豆腐の数え方
- 特別編16 一貫しない鮨の数え方の由来