目からウロコ!数え方のナゾ ~ 『数え方の辞典』収録のコラムより ~
第18回
数え方で分かるロボットの身近さ
技術の進歩に伴って、私達の身近な所に様々なロボットが登場しています。例えば、犬型のペットロボ(通称ロボット犬)の発売以来の数え方の変遷(へんせん)をたどると、ロボットがどれくらい私達にとって身近なものになってきているかが分かります。
ロボット犬が初めて市場に登場した1999年、メーカーは開発商品の一種として「ロボット犬1点」と数えていました。発売開始から注文が殺到し、大量生産が始まると新聞やニュースでは「ロボット犬1台」というふうに、機械を数える数え方へと変化しました。そして、多くの人がロボット犬を飼うようになって情が移ると、「ロボット犬1匹」と、動物を数える助数詞で数えるようになったのです。ロボット犬が、商品や機械という扱いを経て、ペットの一種として我々の生活に浸透していった様子が、数え方の移り変わりからも伺うことができます。
漫画の世界には多くのロボットが登場します。鉄腕アトムはロボットですが、人間的な振る舞いをするので「1人」と数えます。ドラえもんはネコ型ロボットだから「匹」か、と思いきや、2本足で歩き、人間さながらの生活を送っているので、これも「1人」と数えます。
現在開発途中の二足歩行のロボットが、近い将来、我々の仲間として、「1人」と数えられる日が来るかもしれません。
記事一覧
- 第1回 なぜイカやカニは「1杯(ぱい)」と数える?
- 第2回 ウサギは鳥の一種?名前と数え方の由来の謎(なぞ)
- 第3回 缶ジュースとアスパラガスの缶詰の数え方の違い
- 第4回 人魚は「1人」?それとも「1匹」?
- 第5回 数える物がなくなると、数え方もなくなる?
- 第6回 捕っても豊富!魚の数え方
- 第7回 助数詞「台」の意味は自動車の出現で大きく変化
- 第8回 樋口一葉(ひぐちいちよう)のお札は「1葉」「2葉」?
- 第9回 「1かん」は歴史の浅い数え方
- 第10回 チョウの数え方
- 第11回 手の動きで測る調味料の使用量の目安
- 第12回 「匹」と「頭」の意外なルーツ
- 第13回 「10羽」は「じっぱ」が正しい?
- 第14回 ペアになるものを数える助数詞
- 第15回 「仏の顔も三回」と言える?
- 第16回 商品の見栄えを良くする数え方
- 第17回 景気付けの「ラーメン1丁!」
- 第18回 数え方で分かるロボットの身近さ
特別編一覧
- 特別編1 動かないものを数える「基」ー「ベンチ」から「人工衛星」までー
- 特別編2 思わず食べたくなる「玉」
- 特別編3 携帯電話も「1台」から「1個」へ
- 特別編4 「腹」をくくって数える魚の卵
- 特別編5 数え方を知って、正しく薬を服用しよう
- 特別編6 「1コ」でもっと軽くなる
- 特別編7 カンチューハイ「二本」分のドラマ
- 特別編8 「ちょっと1杯」はどれくらい?
- 特別編9 見上げてごらん、空の数え方
- 特別編10 「か国語」はもう古い? 言語の数え方
- 特別編11 「三大○○」に見る、3という数の力
- 特別編12 「匹」と「頭」の意外なルーツ
- 特別編13 “数え方のデパート”大相撲
- 特別編14 携帯の普及で分化、メールの数え方
- 特別編15 偶数と切っても切れない豆腐の数え方
- 特別編16 一貫しない鮨の数え方の由来