目からウロコ!数え方のナゾ ~ 『数え方の辞典』収録のコラムより ~
第17回
景気付けの「ラーメン1丁!」
ラーメン屋に入って「ラーメン1つ」と注文すると、厨房(ちゅうぼう)から威勢良く「へい、ラーメン1丁!」という声が聞こえます。注文したのはラーメン1杯。なぜ「1丁」という数え方をするのでしょうか。
助数詞「丁」は、豆腐や拳銃を数えるのとは別に、景気付けのために数詞に添えられることがあります。ですから、これは客よりも店を盛り立てようとする店員の側が使います。
漢字の「丁」には、最も良い時期の盛んな様子を表す意味もあり、大衆的な飲食店で店の雰囲気を活気付けるために、注文を数える際に用いられるようになったようです。
「丁」の景気付けの意味は、「一丁、挑戦してみるか」といったような、話し手の意志に基づいて思い切って起こす行動を景気付けて言ったり、「ふんどし一丁」のように唯一(ゆいいつ)身に付けているものを強調して威勢の良さを表現したりするのにも使われます。
記事一覧
- 第1回 なぜイカやカニは「1杯(ぱい)」と数える?
- 第2回 ウサギは鳥の一種?名前と数え方の由来の謎(なぞ)
- 第3回 缶ジュースとアスパラガスの缶詰の数え方の違い
- 第4回 人魚は「1人」?それとも「1匹」?
- 第5回 数える物がなくなると、数え方もなくなる?
- 第6回 捕っても豊富!魚の数え方
- 第7回 助数詞「台」の意味は自動車の出現で大きく変化
- 第8回 樋口一葉(ひぐちいちよう)のお札は「1葉」「2葉」?
- 第9回 「1かん」は歴史の浅い数え方
- 第10回 チョウの数え方
- 第11回 手の動きで測る調味料の使用量の目安
- 第12回 「匹」と「頭」の意外なルーツ
- 第13回 「10羽」は「じっぱ」が正しい?
- 第14回 ペアになるものを数える助数詞
- 第15回 「仏の顔も三回」と言える?
- 第16回 商品の見栄えを良くする数え方
- 第17回 景気付けの「ラーメン1丁!」
- 第18回 数え方で分かるロボットの身近さ
特別編一覧
- 特別編1 動かないものを数える「基」ー「ベンチ」から「人工衛星」までー
- 特別編2 思わず食べたくなる「玉」
- 特別編3 携帯電話も「1台」から「1個」へ
- 特別編4 「腹」をくくって数える魚の卵
- 特別編5 数え方を知って、正しく薬を服用しよう
- 特別編6 「1コ」でもっと軽くなる
- 特別編7 カンチューハイ「二本」分のドラマ
- 特別編8 「ちょっと1杯」はどれくらい?
- 特別編9 見上げてごらん、空の数え方
- 特別編10 「か国語」はもう古い? 言語の数え方
- 特別編11 「三大○○」に見る、3という数の力
- 特別編12 「匹」と「頭」の意外なルーツ
- 特別編13 “数え方のデパート”大相撲
- 特別編14 携帯の普及で分化、メールの数え方
- 特別編15 偶数と切っても切れない豆腐の数え方
- 特別編16 一貫しない鮨の数え方の由来