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八朔(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
旧暦の8月1日の節日(せちにち)である。いまでは9月1日に行っている土地がある。この日を盆の終わりとして八朔盆とも称する。八朔の行事は東日本より西日本のほうが盛んである。この日は稲刈りにはまだ早いが、未熟の稲を神に供えている
東海道四谷怪談(歌舞伎事典・国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典・全文全訳古語辞典)
歌舞伎狂言。世話物。五幕。四世鶴屋南北作。初演の絵本番付には《あづまかいどうよつやかいだん》。通称《四谷怪談》。《いろは仮名四谷怪談》をはじめ、多くの別名題がある。文政八(1825)年七月江戸・中村座初演で
装束(日本大百科全書)
朝廷や貴族が用いる調度や威儀具などの一そろい。また衣服、武具、馬具、輿車(よしゃ)などの様式にかなった装いの組合せ。装束は元来、御帳(みちょう)台、椅子(いし)、床子(しょうじ)、茵(しとね)、畳などの座臥(ざが)具、御簾(みす)、壁代(かべしろ)
ニンニク(世界大百科事典)
ユリ科の多年草。一名をオオニンニク,古名をオオビル(大蒜)ともいう。原産は,中央アジアまたはインドなどとする説もあるが,野生植物が発見されず明らかではない。鱗茎は扁球状に肥大し,放射状に着生した4~十数個の鱗片から成っている。鱗茎は白または帯紅色の
レタス(世界大百科事典)
チシャ,チサともいい,葉または茎を生食するキク科の一・二年草。一般に呼ばれている結球性のものだけでなく,日本で古くから栽培されていたものなども含めた総称名で,その利用部分や形態から立レタス,茎レタス,葉レタス,玉レタスに分類される。このうち日本で最近
ところてん(世界大百科事典)
テングサ,イギス,オゴノリなどを煮て寒天質を溶出させ,それを凝固させた食品。古くはテングサなどをさして〈こころぶと〉と呼び,心太と書いた。平安京の東西の市には〈心太〓〉があったが,この店のほかに〈海藻〓〉〈海菜〓〉もあったことからすると,この心太店は
金魚(国史大辞典・世界大百科事典)
原産地は中国大陸で、三~四世紀ごろ中国南部地方で野生のフナの中に紅色金色のものが発見されたのがはじまりである。飼育の始まったのは十世紀の後半からで、やがて十四~十六世紀ごろには陶製の大鉢や壺などを用いた盆養と称する飼育が盛んになった
浴衣(日本大百科全書・世界大百科事典)
木綿の浴衣地でつくられた単衣(ひとえ)の長着。家庭での湯上がりのくつろぎ着のほか、夏祭り、縁日、盆踊り、夕涼みなど夏の衣服として着用される。街着にはならないが、夕方の散歩着としては着用する。浴衣は肌襦袢(はだじゅばん)を用いず素肌に着て
コペルニクス(世界大百科事典・世界人名大辞典)
地動説(太陽中心説)の提唱者として知られるポーランドの天文学者。ポーランド名Mikołaj Kopernik。トルンの商人の子として生まれ,少年時に父を亡くしたが,有力な聖職者であった伯父の庇護の下に1491年にクラクフ大学に入り,96年にはイタリア
レオナルド・ダ・ビンチ(世界大百科事典・世界人名大辞典・世界文学大事典)
Leonardo da Vinci1452-1519イタリア,ルネサンスの画家,彫刻家,建築家,科学者。少年期~修業時代 フィレンツェの公証人セル・ピエロ・ダ・ビンチの私生児としてフィレンツェ近郊のビンチVinciに生まれ
鄭和(世界大百科事典)
中国,明代の宦官で武将。29年間に前後7回にわたる南海遠征を行い,〈鄭和の西洋下り〉と呼ばれ後世に知られる。雲南省昆陽(昆明市晋寧県)の人。姓を馬といい,その先祖は西域出身とされる。イスラム教徒で,燕王棣(てい)に仕えて武功があり,棣が永楽帝と
物忌(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
(一)「物忌」と書いた札を用いる謹慎行為。平安・鎌倉時代の諸記録や物語類で単に物忌とある場合の大部分は、怪異(物怪)・悪夢の際に陰陽師の六壬式占で占申される物忌期をいう。たとえば占文の「期怪日以後三十日内、及来八月節中、丙丁日也」は
大念仏(日本国語大辞典)
〔名〕(1)大声で阿彌陀の名をとなえること。大念。*拾遺往生伝〔1111頃〕上「沙門青海は、常陸国の人なり。〈略〉正暦の初、自他を勧進して、七日念仏を修せり。いはゆる超証寺の大念仏これなり」*平家物語〔13C前〕三・燈籠之沙汰「十五日の日中を結願とし
明治節(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
昭和二年(一九二七)に制定された祝日。近代日本の指導者であった明治天皇をたたえるということで、その誕生日(明治時代の天長節)の十一月三日をあてたが、これは大正天皇の死去により明治天皇祭(先帝祭)がなくなったことによる措置である
遷宮(国史大辞典・世界大百科事典)
神社で、一定の年数を定めて、新殿を造営し、旧殿の御神体をここに遷すこと。そしてこの新殿の造営を式年造営といい、また仮殿遷宮と対称して正遷宮とも称せられる。伊勢神宮の例が著明である。伊勢神宮に式年遷宮の制が立てられた年次については
山開き(日本大百科全書・世界大百科事典)
毎年日程を決めて一般人に登山を許すこと。日本の山は山岳信仰の盛んな所が多く、これらの山は昔は入峰修行(にゅうぶしゅぎょう)をする山伏や僧たちのみの世界で一般の人は立ち入ることのできない聖なる所とされ、無理に入れば天狗に襲われるといわれていた
ツルレイシ(世界大百科事典)
ウリ科の一年草で果皮が苦いためニガウリ(苦瓜)とも呼ばれる。インド原産で熱帯アジア,中国,日本で栽培される。中国には明のころ南方から入り,日本へは江戸時代に中国から導入された。一般には観賞用として栽培されているが,南西諸島や九州では食用として栽培して
オコゼ(国史大辞典・世界大百科事典)
硬鰭類に属する海魚で、古くは「ヲコジ」「ヲコシ」と呼んだ(『和名類聚抄』『新撰字鏡』など)。形はなはだ醜く、しかもとげに毒があってこれに刺されると長い間痛む。しかし味は美味で、これを山の神が非常に喜ぶという伝承が古くからある
スズキ(日本大百科全書・世界大百科事典)
硬骨魚綱スズキ目スズキ科に属する海水魚。北海道から鹿児島、および台湾、朝鮮半島、中国などの沿岸に分布する。全長1メートルに達し、体は長く側扁する。体色は背側は青灰色で、腹側は銀白色である。若魚は背側や背びれに小黒点が散在するが、成魚では消える
アワビ(世界大百科事典)
ミミガイ科の巻貝のうち大型の3種マダカアワビ(マダカともいう)Nordotis madaka,メカイアワビ(メンガイ,メガイともいう)N.gigantea(=N.sieboldii),クロアワビ(オンガイ,オガイともいう)N.discus(英名
ウナギ(世界大百科事典)
ウナギ目ウナギ科Anguillidaeの硬骨魚の総称,またはそのうちの1種を指す。ウナギ類は海で生まれ淡水中で成長するが,その生活史はまだなぞに包まれている部分が多い。いずれもウナギ属Anguillaの魚で世界中に16種いるが,そのうち3種はそれぞれ
公民権運動(世界大百科事典・世界文学大事典)
黒人や他の少数グループが,教育,雇用,住居,選挙,司法などの分野における人種差別に抗議し,白人と同等の権利の保障を要求するアメリカの運動。公民権運動がもっとも活発であったのは,1954年の合衆国最高裁判所の人種別学法違憲判決(ブラウン事件判決)から
奴隷解放宣言(日本大百科全書)
南北戦争中リンカーン大統領が発した宣言。1862年9月の予備宣言と翌63年1月1日の本宣言とがある。戦争の勃発(ぼっぱつ)(1861)以来、内戦の目的は、奴隷の解放にあるのか、連邦の維持(国家統一の維持)にあるのかが最大の論争点であった
風と共に去りぬ(世界大百科事典)
アメリカの女流作家マーガレット・ミッチェルMargaret Mitchell(1900-49)の長編小説。1936年刊。南北戦争と戦後の再建期を背景に,ジョージア州の大農場主の娘で勝気なスカーレット・オハラを中心とした愛欲関係と激動する社会を
南北戦争(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
1861~65年のアメリカ合衆国の内戦。当時34州を数えた合衆国が「南部」11州と「北部」23州とに分かれて、文字どおり国を二分して同胞が相争った南北間の内戦であった。したがって、この戦争は「諸州間の戦争」War between the Statesとよばれることもある
キング(世界大百科事典・世界人名大辞典)
アメリカのキリスト教牧師。マハトマ・ガンディーの非暴力抵抗方式を人種差別撤廃を目ざす黒人闘争へ移植した黒人指導者。ジョージア州アトランタの有力黒人牧師の家庭に育った彼は,〈敵をも愛す〉キリストの愛を深く信じてはいたが,個人をこえた人種間の闘争手段とし
リンカーン(世界大百科事典・世界人名大辞典)
アメリカ合衆国第16代大統領。在職1861-65年。ケンタッキーの農民の子に生まれ,インディアナ,続いてイリノイに移り,1831年からニューセーラムに住んだ。雑貨店経営,測量技師,郵便局長などの職を経つつ法律を勉強して弁護士となり,37年州都
チャーチル(日本大百科全書・世界大百科事典・世界人名大辞典)
イギリスの政治家。11月30日保守党政治家ランドルフ・チャーチルの長男として、名門貴族マールバラ公爵家に生まれる。サンドハースト陸軍士官学校で学んだのち、陸軍に入り、インドに赴任した。そこでの経験をもとに書いた『マラカンド野戦軍』
コロンブス(世界大百科事典・世界人名大辞典)
イタリアの航海者で,〈新大陸〉の発見者。コロンブスはラテン語の呼び名で,イタリア語ではコロンボChristoforo Colombo,スペイン語ではコロンCristóbal Colón。零細毛織物業者を父として,ジェノバに生まれ,同地の有力貿易商会に
人種主義(日本大百科全書・現代用語の基礎知識)
発生的にせよ環境の作用であるにせよ、諸人種の間には優劣の差があり、優秀な人種が劣等な人種を支配するのは当然である、という思想ないしイデオロギー。人種の優劣説にはまったく科学的根拠がないにもかかわらず、最盛期の19世紀ほどではないにしても
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