日本国語大辞典 第二版のサンプルページ一覧
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ころもがえ(日本国語大辞典)
解説・用例【一】〔名〕(1)着ている衣服を別の衣服に着かえること。着がえ。*源氏物語〔1001~14頃〕葵「時雨うちして、物あはれなる暮つ方、中将の君、鈍色の直衣、指貫うすらかに衣かへして、いとををしう、あざやかに、心はづかしきさまして、まゐり給へり
おどろく(全文全訳古語辞典・日本国語大辞典)
〔自動詞カ行四段〕{か・き・く・く・け・け}《他動詞は「おどろかす」》のんびりした状態が突然破られ、はっとする、の意。そこから、びっくりする、の意にも、はっと気づく、の意にもなる。また、眠っていて、はっと気づくことが、目がさめる、ということになる。❶
おこたる(全文全訳古語辞典・日本国語大辞典)
{ら・り・る・る・れ・れ}休む、なまける、が基本の意だが、これはある状態で進行していたものがとまることで、そこから病気がよくなる、の意も生まれてくる。一〔自動詞ラ行四段〕❶休む。なまける。例「滴(しただ)る事少しといふとも怠る間なく漏りゆかば、やがて
バラ(世界大百科事典・日本国語大辞典)
植物としてのバラ美しい花をつけ,また香料の原料ともなるバラは,バラ科バラ属Rosaの落葉または常緑の低木やつる性植物から育成されたもので,多数の観賞用園芸品種を含む。この属は約200種の野生種が知られる。茎葉にはとげが多く,互生する葉は通常,奇数羽状
菖蒲湯(日本国語大辞典)
解説・用例〔名〕端午の節供に、菖蒲の葉を入れてわかす風呂。邪気を払い、疫病にかからないといわれる。「蛇聟入」などの昔話では、蛇の種を宿した女が菖蒲湯につかると、蛇の子をおろすことができるという。そうぶ湯。あやめの湯。菖蒲風呂。《季・夏》*猪隈関白記‐
愛染明王(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
密教の忿怒 (ふんぬ)部あるいは明王部に属する尊像。愛染王とも略称される。サンスクリット名はラーガラージャRāga-rājaで、ラーガ(羅我と音訳する)とは赤色、情欲、愛染の意、ラージャ(羅闍)は王の意。金剛薩埵 (こんごうさった)(金剛王菩薩
ありがたい(日本国語大辞典)
解説・用例〔形口〕ありがた・し〔形ク〕(存在することがむずかしいの意)(1)存在がまれである、むずかしい。なかなかありそうにない。めったにない。*万葉集〔8C後〕一七・四〇一一「夕猟に 千鳥踏み立て 追ふごとに ゆるすことなく 手放(たばな)れも
あらまほし(日本国語大辞典)
解説・用例【一】〔連語〕(動詞「あり(有)」の未然形に希望の助動詞「まほし」が付いたもの)(1)(「あり」が希望主の状態である場合)居たい。したい。*蜻蛉日記〔974頃〕上・康保三年「ここにぞ、いとあらまほしきを、何事もせんに、いとびんなかるべければ
あたらし(小学館 全文全訳古語辞典・日本国語大辞典)
〔形容詞シク活用〕 [類義語]あたら・くちをし・をし「新(あたら)し」と語形が同じだが、これは、惜しい、の意。現代でも用いられる副詞「あたら」(「あったら」とも)は、この語の語幹から成立したもの。❶惜しい。もったいない。例「きはことに賢くて、直人
蝉丸(日本架空伝承人名事典・日本国語大辞典・国史大辞典)
虚構の人名。説話では、延喜帝(醍醐天皇)の第四皇子で、盲目のため逢坂山へ遺棄された琵琶の名手と伝える。『後撰集』(巻十五)に、「逢坂の関に庵室を造りて住み侍りけるに、行きかふ人を見て」の詞書のもとに、「これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂
ツバメ(日本国語大辞典・世界大百科事典・日本大百科全書)
【一】〔名〕(1)ツバメ科の鳥の総称。全世界に約八〇種が分布する。一般に上面が暗色、下面が白色で全長一〇~二三センチメートル。すべて空中を飛びながら昆虫をとって生活する。飛翔中翼は細長く先端がとがって見える。尾はそう長くないが、外側の尾羽が
タケノコ(世界大百科事典・平成ニッポン生活便利帳・日本国語大辞典)
タケ類の地下茎から出る幼茎。古くは〈たかんな〉といい,〈笋〉とも書く。ふつう先端が地表に現れるころ掘り出して食べる。モウソウチク,ハチクのものが多く,東北,北海道では主としてホテイチクやネマガリダケなどの細いたけのこを食べる。しかし,《本朝食鑑》
さす(全文全訳古語辞典・日本国語大辞典)
{さ・し・す・す・せ・せ}一 〔自動詞サ行四段〕一 【指す・差す】自然の力が、ある方向に作用する。❶(日光などが)直射する。例「わたつみの豊旗雲(とよはたぐも)に入り日さし今夜(こよひ)の月夜(つくよ)さやけかりこそ」〈万葉・1・15〉
わびし(全文全訳古語辞典・日本国語大辞典)
〔形容詞シク活用〕動詞「わぶ」の形容詞化したもので、主に、失望(❶)、困惑(❷)、苦痛(❸)、悲嘆(❹)の気持ちを表す。中世以後、「さびし」に近い意を表す。❶気抜けしてしまう。がっかりする。興ざめである。例「『おはしまさざりけり』もしは
一寸法師(日本架空伝承人名事典・日本大百科全書・日本国語大辞典)
異常に小さな姿でこの世に出現した主人公の活躍を語った昔話群の総称。御伽草子に収められていた物語が「一寸法師」と名づけられていたため、この種の昔話を「一寸法師」と呼ぶことが広く定着しているが、民間伝承の段階では、主人公を一寸法師と呼ぶほか、豆助
やつし(歌舞伎事典・世界大百科事典・日本国語大辞典)
動詞〈やつす〉の連用形の名詞化。〈やつす〉の原義は、見すぼらしい様にする、姿を変えることで、そこから、省略する、めかす、身を落とすなどの義を派生した。この〈やつす〉行為もしくは状態に与えられた最古のイメージは、たとえば、「青草を結束ひて、笠蓑として
鰹(世界大百科事典・日本国語大辞典)
硬骨魚綱スズキ目サバ科の海産魚。カツオの名称は鮮度が急激に悪くなるので乾燥して食べたり,火を通して調理すると肉質が硬くなることから〈かたうお〉と呼ばれたのがなまったという説がある。英名はskipjackといい,跳びはねるようすに由来する。マグロ類に
鯛(世界大百科事典・日本国語大辞典・平成ニッポン生活便利帳)
狭義にはマダイを指すが,マダイを含めたスズキ目タイ科Sparidae(英名sea bream)の海産魚を総称することもある。マダイPagrus major(英名porgy)は体長1mに達するものもある大型の海産魚で,赤褐色の体に鮮やかな青色の小点を
飛脚(国史大辞典・日本国語大辞典・日本大百科全書)
速く走る者、手紙を運ぶ者のことをいう。古代の駅制では飛駅使(ひやくし)がこれにあたる。飛脚の語は平安時代末期ごろ現われ、中世以降頻出する。〔古代〕律令国家は太政官と国司との連絡に駅馬(えきば)、国府と郡司の連絡に伝馬(てんま)を使用した。急を要する
初午(世界大百科事典・日本国語大辞典)
2月初めの午の日,およびその日の行事をいう。全国的に稲荷信仰と結びついているが,旧暦の2月初午は農事開始のころにあたり,そのために農神の性格をもつ稲荷と結びつきやすかったのであろう。関東地方では稲荷講が盛んで,稲荷の祠に幟(のぼり)を立て油揚げや赤飯
あいなし(日本国語大辞典)
解説・用例〔形ク〕(「あいなし」か「あひなし」かは不明)(1)(するべきでないことをしたのを非難していう)あるまじきことである。けしからぬことである。不都合である。不届きである。よくない。*蜻蛉日記〔974頃〕下・天祿四年「おとりまされりはみゆれど
正月(世界大百科事典・日本国語大辞典)
暦の上での1年の切れめを祝う新年の行事。新年を迎えることを,年取り,年越しともいう。大晦日から元日にかけての行事に主体があるが,ほぼ1月いっぱい続く。行事の流れは,1日を中心にする大正月と,15日を中心にする小正月とに大別できるが,このほか7日の七日
小正月(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
元旦(がんたん)正月に対して正月15日をいう。女正月ともいい、多くの行事の行われる日である。花正月といわれるように、14日に楊(やなぎ)やヌルデの木を切ってきてそれを削り、小さな花をつくり、粟穂稗穂(あわぼひえぼ)、稲の花などといって飾っておく
鏡開き(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典・平成ニッポン生活便利帳)
正月の鏡餅(かがみもち)を下げて食べる儀式。お供え開き、お供えくずし、鏡割りなどともいう。現在は1月11日、以前は20日が一般的であった。徳川の3代将軍家光(いえみつ)の忌日が20日であるため、11日に繰り上げられたという説がある。武家では具足
七福神(世界大百科事典・日本国語大辞典)
福徳をもたらす神として信仰される7神。えびす(夷,恵比須),大黒天,毘沙門天(びしやもんてん),布袋(ほてい),福禄寿,寿老人,弁財天の7神をいうが,近世には福禄寿と寿老人が同一神とされ,吉祥天もしくは猩々(しようじよう)が加えられていたこともある
ユズ(日本国語大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
解説・用例〔名〕(1)ミカン科の常緑小高木。中国の揚子江上流原産とされ、各地で栽培される。高さ約四メートル。枝に長いとげがある。葉は翼のある柄をもち長卵形で縁に鋸歯(きょし)がある。初夏、葉腋に純白色の小さな五弁花を一個ずつ開く。果実は扁球形で
大根(日本国語大辞典・世界大百科事典)
解説・用例【一】〔名〕〔一〕(「おおね」に当てた漢字を音読したもの)(1)アブラナ科の一年草または二年草。中央アジア原産とみられ、重要な蔬菜として古くから広く栽培されている。高さ約一メートル。地下に多汁・多肉質で長大な白い根がある。葉は群がって生え
自愛(日本国語大辞典)
解説・用例〔名〕(1)自分を大切にすること。自分の体に気をつけること。現代では、「御自愛」の形で、手紙の末文などで相手に向けて用いることが多い。*家伝〔760頃〕上(寧楽遺文)「入吾堂者、无如宗我大郎、但公神識奇相、実勝此人、願深自愛」*明衡往来
ミツマタ(世界大百科事典・日本国語大辞典)
枝が3本に分かれ花が黄金色のジンチョウゲ科の落葉低木。和紙の原料木および花木として栽培される。漢名は結香,黄瑞香。高さ1~2m,7月ごろ新しい枝の先が急に3本に分かれて伸び,密に茂る。葉は互生し,長楕円形ないし披針形で長さ8~25cm,裏に伏毛がある
トチノキ(世界大百科事典・日本大百科全書・日本国語大辞典)
7枚の小葉からなる大型の掌状複葉と白い大きな円錐花序をつけるトチノキ科の落葉高木で,庭園樹,街路樹として植えられる。ときに高さ35m,直径4mにも達し,幹の樹皮は黒紫褐色で外層がはがれると波状の紋様が現れる。枝は太く張って広い樹冠をなし