ニッポン書物遺産

ジャパンナレッジに収録された、数々の名事典、辞書、叢書……。 それぞれにいまに息づく歴史があり、さまざまな物語がある。 世界に誇るあの本を、もっと近くに感じてほしいから、作り手たちのことばをおくります。

日本のいまを見つめつづける「生きている百科事典」

日本大百科全書(ニッポニカ)

ジャパンナレッジのサービスが開始されたのは、2001年4月のこと。その開始当初から、根幹を成す「知識源」としてあるのが、『日本大百科全書』――通称『ニッポニカ』だ。見出し項目約14万、総文字数7600万余字を誇る、日本を代表する百科事典である。
実は、『ニッポニカ』の特長はその規模にだけあるのではない。日々、改訂や新規立項作業が行なわれ、当ジャパンナレッジでも、月1回のペースで更新されているのだ。まさに“生きている百科事典”といえよう。 『ニッポニカ』の現在・過去・未来を6回に分けてお届けする。

2017年11月30日(金)更新

構成・文/角山祥道 写真/五十嵐美弥


書物データ

21世紀まであと17年という1984(昭和59)年。国際化時代から国際時代へ突入したといわれたころ、日本を代表する百科事典『日本大百科全書』、通称『ニッポニカ』が生まれた。以後5年の歳月をかけ、全25巻(うち索引巻1)が小学館から刊行(補巻は94年刊行)された。
見出し項目は約14万、総索引語約50万。そして総文字数は7600万余字とその情報量たるや膨大で、発刊のことばにも「おそらく世界でもっとも情報量の多いものかと思います」と言及されている。項目は社会科学、自然科学、人文科学、レジャーからライフスタイルの分野に至るまで幅広く収録。7000名を超える執筆陣、そして読者の理解を助ける5万点以上の図版も『ニッポニカ』の特長である。
96年ソニーと小学館により電子ブック化されて以降、CD-ROM版、DVD版も発売。現在はジャパンナレッジなどのウェブサイトでも閲覧できるようになったため、定期的な情報更新・改訂作業が行なわれている。「これからの世界における人間性の喪失とか分裂とかいう危機を救い、人間の幸福をつかみとっていくうえで、真に役立つものでありたい」という発刊当初の思いをいまもなお受け継いでいる。


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