日本歴史地名大系ジャーナル 知識の泉へ
日本全国のおもしろ地名、話題の地名、ニュースに取り上げられた地名などをご紹介。
地名の由来、歴史、風土に至るまで、JK版「日本歴史地名大系」を駆使して解説します。
さらに、その地名の場所をGoogleマップを使って探索してみましょう。

第3回 あなたもチャレンジ! 難読地名~鳥獣編(1)

2007年04月20日

「三田」と書いて、東京やその周辺に住んでいる人は「ミタ」と読む人が多いでしょう。でも、兵庫県や関西に住んでいる人は、兵庫県に三田市(サンダシ)がありますから、「サンダ」と読む人が多いのでは? 「新宿」も、その知名度から「シンジュク」という読みを思い浮かべる人が圧倒的でしょうが、東京も東部に住んでいる人のうちには、まず「ニイジュク」の読みが浮かぶ方もたくさんいるでしょうし(葛飾区の新宿=ニイジュクは水戸街道の宿場から発展した由緒ある地名です)、埼玉県川越市や茨城県常陸太田市に住んでいる方々は「アラジュク」と発音する人が多いかもしれません(川越市・常陸太田市にはそれぞれ新宿=アラジュクの地名があります)。地名の読み方は難しいものですが、今回は地名表記に動物を表す漢字を用いていて、少しばかり読み方が変わっている地名を集めてみました。皆さんはいくつ読めますか?

前近代の日本では、欧米諸国に比べると肉食は普及しておらず、家畜と獣の境界も曖昧であったといわれます。しかし、動物との関わりが希薄だったわけではありません。牛・馬・犬・猫をはじめ、狸・狐・猪・鹿・猿・熊など、表記に動物を表す漢字を使った地名は数多くみられます。ちなみにJK版日本歴史地名大系の検索機能を利用して、大系の項目として挙げられた地名等で、動物漢字が使われているものを検索してみると、

458項目996項目145項目33項目
13項目
(狢2項目)
59項目166項目鹿573項目
158項目550項目13項目19項目
23項目
(菟13項目)
8項目32項目4項目

などとなっています。

牛や馬が付く地名が多いのは納得できますが、「鹿」の付く項目も573項目とかなりのヒット数です。では、次の「鹿」の文字が使われている地名は何と読むのでしょうか?

(問題文をクリックすると答えがご覧いただけます)

次は「狼」「猪」の付く地名からの出題です。

さて、10問出題しましたが、何問正解しましたか?
では最後にもう1つ問題を出しましょう。

猪鹿狼寺
猪鹿狼寺

猪鹿狼寺は久住山の南東麓に所在する

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