鉱物編の第2回は石と岩の漢字を使った地名から出題。さっそく問題に入ります。
(問題文をクリックすると答えがご覧いただけます)
⇒イトシロと読みます。〈石徹白〉地区は白山信仰に関わりが深い地域。白山への信仰登山の登山口を馬場、その登山道を禅定道といい、かつては越前・加賀・美濃の3か国にそれぞれ馬場・禅定道がありました。〈石徹白〉地区は、美濃番場である長滝寺(現郡上市白鳥町長滝)と白山山頂の中ほどにあたります。山頂へと向かう禅定道は石徹白から本格的な山道となります。
⇒イシナリと読みます。ただし、古くは「イシナイ」と発音。かつて一帯は太宰府天満宮安楽寺領石動庄の庄域でしたが、この「石動庄」読みもイシナイノショウだったようです。石動のうち、上石動地区には鬼塚とよばれる古墳時代以降の横穴式の石室が残されており(JK版「日本歴史地名大系」)、これが石動の地名由来かも知れません。
⇒コクボと読みます。石応地区と九島との間にある海峡は、宇和島港と戸島や日振島とを結ぶ定期船の航路となっています。
⇒ヨウチと読みます。明和町の北に接する松阪市の「岩内町」も「ヨウチチョウ」といいます。江戸時代には、明和町の岩内は伊勢国多気郡岩内村、松阪市の岩内町は伊勢国飯高郡岩内村といいました。
⇒ ナラワと読みます。 地内の西山浄土宗常楽寺は徳川家康所縁の寺として有名です。
⇒ヤナベと読みます。地区内の岩滑遺跡から出土した岩滑式土器は、弥生中期の条痕系土器の標式土器となっています。
⇒ガンジキと読みます。雪上歩行用具は「輪カンジキ」ですね。岩石集落の北東方、山形県境にそびえる標高555.4メートルの山を日本国といいます。この「日本国」も珍しい山名として広く知られます。
半田市の中心街を挟んで北に岩滑地区、南に成岩地区がある