今回は金・銀・銅の漢字を使った地名です。さっそく始めましょう。
(問題文をクリックすると答えがご覧いただけます)
⇒カモチと読みます。金持集落の北東方にそびえる山の名は宝仏山、何やら縁起よさそうな土地柄です。地内の金持神社は「カネモチジンジャ」とも読めることから、近年は金運・開運の神様として人気を博しています。
⇒ミタケと読みます。ミタケは「御岳」の字をあてることが多いですね。山梨・長野県境にそびえる金峰山は、一般的に山梨県側では〈キンプサン〉、長野県側では〈キンポウサン〉とよびますが、山梨県側では甲斐御岳ともよんでいます。また、東京都青梅市の御岳山には金峰 山の別称があります。「金峰山」と「御岳」は互いに通じ合う地名(山名)といえるでしょうか。
⇒アコンダニと読みます。竹野町地区には阿金谷のほかにも、鬼神谷、芦谷、川南谷、須谷、須野谷、門谷など「谷」が付く地名が数多くあります。
⇒シロミと読みます。米良山とは一ツ瀬川の上流域、現在の西都市北西部および宮崎県児湯郡木城町の西端域から同郡西米良村の全域にかけてをいい、かつては焼畑農耕や狩猟をおもな生業とする奥深い山の村でした。銀鏡地内に鎮座する銀鏡神社の例大祭に奉納される神楽(米良神楽の一つ)は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
⇒カナヤマチョウと読みます。金山〈きんざん〉だけでなく、銀山ほかを含め、鉱山一般を古くは「かなやま」「かねやま」といいました。ただし、広島市の銀山町の由来となった鉱山が、どの鉱山であったかなどは不明です。
⇒アカガネカイドウと読みます。「銅街道」だったら、もっと簡単に解けたかもしれませんね。江戸時代、足尾から運ばれた産銅は、当初は平塚河岸(現群馬県伊勢崎市)で、元禄(1688-1704)以降は前島河岸(現群馬県太田市)で川船に積み替えられ、利根川を経て江戸へと運ばれました。
現在の国道122号は、江戸時代には足尾の産銅を運ぶための産業道路であった